第6回 コーポ管理人さん(同人作家)


【こーぽかんりにん】
同人作家。関西在住。サークル「地獄駄目人間+魚」所属。
2004年2月29日、自身のサイト「第二ブータン帝国」を立ち上げ。
2007年にpixivに参加し、単発の作品やイラストを発表しつつ、2008年5月1日からシリーズ「東方漫画」を連載スタート。ニコニコにおいても、別のうp主によって編集が加えられ、定期的に動画としてUPされている。
4コマの概念を時に打ち破るシュールなギャグと、終始漂う独特のテンションに定評があり、ニコニコにおいてはそのインパクトの強さから「東方シュール四天王」などと称されることも。東方の二次創作漫画においては、おそらく知らぬ人はいないであろう人気作家さんである。
サイト:第二ブータン帝国 pixiv niconico twitter

いやぁ、アリス、いいですよ。


──それでは改めまして、よろしくおねがいします。

コーポ:はい、よろしくおねがいします。


──まさかあのコーポさんにこれほど早くお話を伺えるとは思っていなかったので、すごく緊張しています。

コーポ:いやいや、そこまで大変な者ではないと思うんですけど(笑)。


──コーポさんと言えば、東方projectの二次創作に関わってる人なら知らない人がいないほど、有名ですよね。私も東方に入ってかなり早い段階でコーポさんのことを知りましたし。

コーポ:そうですか、それはありがたいです(笑)。あまり気が利いたことは言えないかもしれないんですけど、よろしくおねがいします。

コーポさんのルーツ シミジミー!!


──それはそうと、先日は夏コミお疲れ様でした!

コーポ:あーありがとうございますー。いや、今年も楽しかったです。夏コミは本当にお祭りですよね。


──コーポさんは、サークル「地獄駄目人間+魚」で主にpixivのまとめ本を出されているんですよね。インパクトのあるサークル名ですけど、これはどこに由来があるんでしょうか?

コーポ:これはですね、すごく面白いエピソードがあるんですけども。



──おお、それはぜひともお訊きしたいですね!!

コーポ:ただの思いつきです。


──思いつきなんですか!!

コーポ:そもそもうちのリーダーが立ち上げたサークルで、私は無理矢理はいった形なんですよ。だから本当は関係ないんですけど、私が名前をつけていいよってことになって。で適当に言って採用されてしまったのが「地獄駄目人間」ですね。


──「+魚」はどこから来たんですか?

コーポ:「+魚」はリーダーが後で勝手につけてましたね。HNがかつおさん*1っていうのでそこから来てるとは思うんですけども。由来としてはそれくらいしかないんですよね(笑)。


──コーポさんのサイトの「第二ブータン帝国」のほうをサークル名だと思ってる人も多いんじゃないでしょうか。

コーポ:どうでしょうね(笑)。地獄駄目人間のほうはあんまり知られていない気がしますね。


──同人活動はいつごろからされているんですか?

コーポ:いつくらいだったかなー。リーダーのほうが地方のイベントで本を出したいってことで、それが2008年の夏前…だったと思うんですけど。そこで「らき☆すた*2の本を出したのが最初ですね。あんまり知られてないですけど。


──pixivの初期のほうでも、「らき☆すた」の漫画がけっこうありますよね。

コーポ:あ、それが実はそうなんですよ。


──pixivのほうに再掲載って感じだったんですか。

コーポ:そうです。それを描いたのが同人活動としては最初ですね。で、そのあとに冬コミ初音ミクの本を出しまして、そのあと東方を始めて、現在に至ります。


──pixiv以前はご自身のサイト「第二ブータン帝国」で活動されていたコーポさんですが、これはもう6年も前に始められてるんですね。

コーポ:大学生の頃ですね。毎日腐ってましたし、暇だったので(笑)。


──初期の日記を見てみると、画像が貼られていた形跡がありますが、すでに絵を描かれていたんですか?
コーポ:えっと、この辺りは黒歴史みたいなものなので…(笑)、ちょっと消してしまいましたけど。


──コーポさんにも黒歴史とかおありなんですね。

コーポ:ええ、もう最新の絵以外は全部黒歴史みたいなものなんで(笑)。


──いやいや(笑)。

コーポ:最新の絵でも怪しいんですけどね。


──作った瞬間から…

コーポ:常に? 常に上を行くみたいな!? いやお恥ずかしい(笑)。


──サイトのアバウトを見ていると、このサイトの文章とか画像はフリーで自由に使っていい、と書いてあるんですけど、昔は小説のような文章ネタも書いていたんですか? 

コーポ:小説ではないんですけど、元々サイトを始めたのは、文章系のネタサイトをやってみようかなーというのがキッカケだったんですよ。それでずっと日記を書いてたんですけど、最近はあんまりしてないですね。


──ツイッターの魔力ですね。

コーポ:ええ、本当に(笑)。すぐに書き込めますから。


──イベントの告知などもpixivでやることができますしね。

コーポ:そうですね。便利なので。


──いつ頃から絵をメインにされるようになったんですか?

コーポ:そうですね…絵をメインとしたっていうと、やっぱりpixivに登録したところからですねー。


──やはりですか。初期に投稿されているドット絵もお上手ですけど、これは勉強されたり?

コーポ:まぁ他の人の見よう見まねで(笑)。


──最近はドットはされていないんですか?

コーポ:そうですね。やっぱり作業量がかかるので、最近はちょっとやってないですね。


──やはりと言いますか、投稿当初から絵がお上手というか、すでに現在の画風が確立されているように思います。

コーポ:あ、はい、ありがとうございます(笑)。


──絵の勉強もかなり前からされていたんですか?

コーポ:勉強ってほどでもないですけど、昔から絵を描くのは好きだったので。それこそ物心ついたときから、いつの間にか絵を描いていましたね。


──学生時代は漫研とか、絵に関連する活動をしたりとかは?

コーポ:高校の頃は絵を描くようなところはなかったですし、大学でもそんなに大した活動してたってわけでもないですから…もう本当に、自分の中でだけでやってたって感じでしたね。


──じゃあそれまでは特に自分の作品を公開することはなかったんですね。
コーポ:サイト以外ではなかったですね。pixivっていう場でみなさんに見てもらうことができるようになったので、これはいいなと思ってこちらにも絵をあげるようになっていきました。


──プロの漫画家になろうとか、そういう考えはなかったんですか?

コーポ:なかったですね。最初から趣味でやろうと思っていたので、特に仕事につなげようとも考えていませんでしたね。今も昔も完全に趣味の範囲内でやっている感じです。

東方漫画への道 ギャルーン!


──さて、pixivを始められて、東方に行き着くまではここにも紆余曲折があるんですよね。

コーポ:そうですね。ある日を境に突然東方ばっかりになってしまうんですけど(笑)。


──最初の頃は他の方の絵を描かせて頂いた、というのが続いて居るんですね。

コーポ:そうですね。色んな人のを描かせて頂きました。


──ところで、コーポさんは人外娘*3がお好きだったりするんですか?

コーポ:人外ですか。嫌いではないですね。


──個人的にこの辺のデュラハン*4とか竜人とか、すごくツボなんです。

コーポ:ありがとうございます(笑)。まぁこの頃はそれこそ、pixivの理念に添った、お絵かき×交流を実践していたって言えるかもしれないですね。


──で、この描かせていただきましたシリーズが一段落したあと、次にゾビ恵さんシリーズが始まるんですね。私個人的に大好きなんですよこの作品!

コーポ:ありがとうございます(笑)。懐かしいなぁゾビ恵さん(笑)。


──ゾンビの女の子ってすごく可愛いですよね。

コーポ:すごくいいと思うんですよ。


──ちょっと脱線するんですけど、私の知ってる作品だと、道満晴明*5さんの短編で『ゾンビーナ・ゾンビーナ』っていうのがあるんですけど、あれはかなり良いゾンビ娘漫画だと思います。脳味噌がぽろっと落ちて、「うどん玉が落ちたー」って言ったりして(笑)。

コーポ:そういうノリいいですねぇ(笑)。ゾンビ娘って、なんかいいですよね。



──このゾビ恵さんは脳味噌が腐ってるんですね。

コーポ:そうですね、本来の意味で(笑)。


──どうしてこのような作品を描こうと思われたんですか?

コーポ:やっぱりこの頃は人外系にハマっている頃で。それと私ラブコメとか、そういうのが大好きなので、それと組み合わせて何か話でも作ってみようかなーと思いつきで(笑)、やってしまいました。


──もうこういう系の作品は描かれないんですか?

コーポ:機会があったら描いてみたいですね。良いネタを思いついたら(笑)。しかしこのゾビ恵さんの後は、他の方のキャラクターを雇って集合絵を作っていったり、ぴく学に参加したり…というか私も色々手を出してるんですねぇ…。


──pixivファンタジア*6にも参加されていましたよね。私もPF3,4には僭越ながら参加させて頂いたのですが、4のときはコーポさんキター!…と思ったら一発で退場されて…(笑)。

コーポ:あはは(笑)。ある人とキャラがかぶっちゃってたんで、すぐにひっこめましたね(笑)。…次のPF5は人外キャラでいこうかな…。


──おお、本当ですか。楽しみにしております! と、そしてそのぴくがくが一段落した後…いよいよ伝説の東方漫画が第1回が公開されることになる…と。

コーポ:おお、そうですね。


──東方projectはいつ頃お知りになったんですか?

コーポ:ゲーム自体は結構前から知ってはいたんですけど。漫画のほうは、pixivで東方の漫画を描かれているかたが結構いらっしゃったので「あ、これも面白そうだな」と思って始めた感じですね。


──紅魔郷からですか?

コーポ:そうですね。とあるところにフリーゲームの紹介をするサイトがあったんですけど、そこに紅魔郷の体験版のリンクが貼られてたんですよ。ちょうどそのときシューティングゲームにはまってた時期だったので興味を持って。最初の出逢いはそんな感じですね。


──今はそういう風に純粋にゲームとして知るっていうケースは少ないかもしれないですね。

コーポ:そうですね…そう言われると、ゲーム以外にもCDとか同人誌とかグッズとかも今は多いですもんね。


──同人のジャンルでこれほど人気が出たものっていうのもそうないですよね。ひぐらしのなく頃に*7、とか特定の同人作品が人気になったことはありましたけど、これほど創作が盛んになっているのは過去にないことだと思います。

コーポ:そうですね。本当に化け物のようなジャンルですよね(笑)。キャラクタの魅力もあると思いますね。素材の良さと言いますか、作品の良さと言いますか。私も上手く言葉に出来ないんですけど。


──東方っていう括りがなかったらみんな作風はてんでバラバラですもんね。

コーポ:そうですね。色んな方に巡り会えたので感謝したいですね。東方なかったらたぶん私も今ここにいないと思いますし。

コポアリは断ち切れぬ赤い操り糸 シャンシャララ〜


──コーポさんの東方キャラはみんなアグレッシブなキャラ付けがされていますよね。

コーポ:そうですね、行ってはならない方向に飛んで行っていますね。


──どのキャラクタも個性的だと思うんですが…一番印象に残るのは、やはりアリスでしょうか。

コーポ:おお、アリスですか。いやお目が高い。


──アリスがハブラレキャラっていうのは結構前からある属性なんですよね。

コーポ:そうですね…私も東方の漫画を描き始める前後に他の方のを見たりはしたんですけど…すでにぼっちキャラでしたね(笑)。


──なんでなんでしょう。

コーポ:いやぁ、素敵だからじゃないですか?


──素敵な者は孤独…。

コーポ:まぁそうですね…「誰にも取られたくないんだよ!」と言うような…「あえて一人にさせておく」と言うような…変態的な妄想が私の中にあるので…(笑)。いやぁ、アリスのことなら一晩話せますね。


──それは心して訊かないと…。ザクを出そうと思ったのは、どうしてなんですか?

コーポ:ザクですか。まぁ、そこは結構単純なんですけど、上海人形を出してしまうと、それじゃあ普通すぎるので、別のものを置いて他の作品なんかと差別化を図ろうかなと。私自身ガンプラが結構好きなので、人形的なものの代役が出来るものってことで、プラモデルかなってことで落ち着きました。


──ザクアリといえば、もうコーポさん正式カップリングって感じですよね。

コーポ:そうですかね(笑)。


──お好きな東方キャラは、やはりアリス?

コーポ:そうですね。アリス一択です。


──一目惚れだったんですか?

コーポ:いや、一目惚れではないんですよ実は。描いてるうちに、段々愛着が沸いてきたというか、そんな感じですね。


──なるほど。

コーポ:自分で描いて自分で惚れてるんですからね(笑)。


──あ、でも確かに納得できます。以前の作品をインタビューするにあたって一通り読ませて頂いたんですけど、とあるイラストのキャプションで、「でもなんだかんだでアリスは好きです」って書かれてるんですよね。それを見たとき「あ、このときは今ほど愛情があったわけじゃないんだ!」って自分の中でちょっと驚きでした。「まだ愛が発展段階なんだ」って思いましたね。

コーポ:そうですね。段々愛を育んでいきましたね。


──今では大百科にアリス好きがしっかと書かれているレベルなわけですけども。

コーポ:そうですねぇ。


──アリスはどこが魅力ですか?

コーポ:ふふ(笑)。詳しく語ると一晩いくので簡単に言わせて貰うと…いや、簡単には語り尽くせないんですけど…無理矢理簡潔に言いますと…儚げなところですかね!


──儚げなところですか…。

コーポ:いや本当何言ってるんだって感じなんですけど。


──原作でもやっぱりアリスは一人のイメージがありますもんね。一人森の中で魔法の勉強をしているというような。

コーポ:いやぁ、(声を潜めて)アリス、いいですよ。


──むう…画面越しにコーポさんの絶対的な愛を感じて、不用意な発言をするのがためらわれます…。

コーポ:まぁどれくらい好きかって言うと、自分で80cmのアリス人形を作っちゃったくらいなんですけど。


──スティッカム*8の抽選会、見させて頂きました。

コーポ:あ、ありがとうございます。私の絵を使ってTシャツを作ってくださってるサークルさんがいらっしゃるんですけど。そこの方にお願いして、制作して頂きました。持ち込み企画ですね。自分専用にぬいぐるみを作って頂けませんか?と。それであの有様ですよ(笑)。


──いやぁ…凄いですね。

コーポ:まぁあの大きさは凄いですね。結構な大きさなので。今も私の枕元に置いてありますよ。


──アリスと一緒におはようとおやすみを…。

コーポ:そうですね。熱々です。


──読者の方にもプレゼントされたんですよね?

コーポ:そうですね、数は少なかったんですけど。


──お金出してでも欲しい完成度でしたしね。

コーポ:いやそう言って頂けると作った甲斐がありました(笑)。


──コーポさんは、どなたの描くアリスが一番理想っていうのがあったりしますか?

コーポ:それを聴きますか?また長くなりますよ?(笑) …でも、私が特に気に入っている方でいうと、ウロさん*9ですかね。


──どういうところがいいんですか?

コーポ:おっぱいですね。良いアリスのおっぱい*10を描かれるんですよ(笑)。


──ご自分で描かれるアリスはどうでしょうか?

コーポ:アリス、というだけでそれはそれで良いと思うんですけど…やっぱりウロさんのアリスには敵いませんね!


──アリスは旧作にも登場してますよね。コーポさん的には、そちらは?

コーポ:……それも……いいですね。……いいんですけど、いいんですけど! 今のアリスが…やはり一番なんじゃないでしょうか……?


──なるほど…。

コーポ:今のアリスが、一番輝いてるよ♪ …失礼致しました(笑)。


──と、アリスの話ももうちょっと聞きたいところではあるんですけど、とりあえずこれくらいにさせていただいて…。

コーポ:あぁ、はい…(ちょっと物足りなさそうに)

4コマの作り方と全裸の秘密 プアプアプアーン


──pixiv初期には初音ミクや「らき☆すた」の4コマを描かれていますが、この頃からすでに現在に至る作風はできあがっているように見えます。

コーポ:まぁそうですね。変わらないと言えば変わらない感じになってしまっているんですけど(笑)。基本的にそういうネタしか描けないのが私なので。


──コーポさんは漫画を描かれるときは、その場のフィーリングでやりますか?それとも色々考えてから描かれてるんですか?

コーポ:どちらもあります。急にオチを思いついて「このオチなら描きたいな」ってことになったりもしますし、「4コマ漫画を描こう!」と思ってじゃあネタを考えようか、と取り組むこともありますし。ネタが先か、漫画を描くのが先か、の2パターンがあると言いますか。


──コーポさんの作品は小ネタの情報量が凄いですよね。

コーポ:そうですね、本編そっちのけで力いれちゃってますね。出し惜しみはしたくないんでフィーリングで思いついたものを詰め込んでしまう感じなんですけど…それであんな酷いことに…(笑)。


── 私が一度もの凄くきたのは、パッチェさんのヌード絵にかかれてたキャプションですね。100万$でも愛は買えない(笑)。モンタナ・ジョーンズ*11やー!って(笑)。
コーポ:反応して頂けて光栄です(笑)。


──キャラ付けについても二通りあるんですか?

コーポ:キャラ付けに関しては、ただの思いつきですね。


──それはもう全部ですか?

コーポ:全部フィーリングで決めてますね。


──私事になるんですけど、コーポさんの東方キャラだとパチュリーが好きです。

コーポ:何故かゲームマニアの方向に進んでしまった、あのパッチェさんですね(笑)。


──パッチェさんだけジト目なんですよね。あれがなんか個人的に好きです(笑)。

コーポ:性格的にもそっちのほうがなんか似てるかな、と思いまして。描きわけもできるんだぞ!というアピールを(笑)。とは言え顔はみんなあまり代わり映えしないので、その分キャラだけでも濃くしないと、と思っています。


──最初の頃は、ちょっと霊夢の目が可愛かったりとかしましたよね。

コーポ:それはちょっと気合い入れて描こうと思った、気合いの残りカスのようなものですね(笑)。見た目がちょっと違うキャラで言うと、咲夜は酷い絵面だし、レミリアはいつもカリスマですし…。私本当に後ろから刺されても文句言えませんね!(笑)。


──ところで、コーポさんが一番お好きな東方キャラはアリスだと思うんですけど。

コーポ:はい、そうです!


──えっと、では漫画を描いていて、一番動かしやすい、ネタにしやすいキャラっていうのはありますか?

コーポ:そうですね…やりやすいというと…紫とかですかね。汎用性が高いキャラなので。ネタにさせていただきやすいですね。うちのキャラ付けであれば、ですけど(笑)。


──八雲家が全般的に可愛いですよね。

コーポ:みんな身体張ってますしね。崖から落ちたりガラス突き破ったり…。


──コーポさん自身は東方は一通りされてるんですよね?

コーポ:一応は。でも中には自分でやっていないものもあったりはするんですけどね。最近はダブルスポイラーにハマってたんでダブスポ漫画を描いていました。


──結構あのシリーズ続きましたよね。

コーポ:だって射命丸の耳、長いじゃないですか!


──あ、そこだったんですか(笑)。

コーポ:あれが凄く気に入ってしまいまして(笑)。予想だにしないイメチェンで…それが逆にネタにしやすくてありがたいですね。


──同じ時期に俺と海さん*12もダブスポ漫画が続いてましたよね。今この二人でダブスポが熱いんだ!って勝手に思ってました(笑)。

コーポ:俺と海さんの漫画は真似できませんね。ダブルスポイラーからダブルピースに行き着けるのがやっぱり凄いなと思います。


──そうだ、これは絶対訊かなくちゃと思っていたんですけども…。

コーポ:はい。


──なんで全裸なんですか?

コーポ:…っとぉ、そこを訊きますか。


──もうみんなすっかり当たり前になってて、今更訊くのもおかしい感じにはなってると思うんですが…。

コーポ:んーまぁ、全裸もいいんじゃないでしょうか?(笑)。


──描きやすくするためになんとなく裸になっていったのかなーとも思ったんですが…最初のキャプションに「裸一貫でどこまで乗り切れるか」って書いてらしたので、初めから確信犯だったのか、と最近気づいたんです。明確な理由があったんですか?

コーポ:…まぁ裸っていうコンセプトは最初からあったんです。一応訊かれるたびに「服を書くのがめんどくさいから」って答えてはいるんですが…。まぁ、それだけではない、とは言っておきましょうか。


──もう一つ、本当の目的が…。

コーポ:目的は…ありますね。


──でも今はまだ明かす時ではない、と…。

コーポ:まぁ秘密があったほうが…ミステリアスで面白いと言いますか…すいませんこんなやつで(笑)。


──そういえばこれは裸と関連した話になるんですけど、魔理沙はなんで服着ているんですか?

コーポ:え? 人が服着ているのは普通じゃないですか。


──え!? あ、いやうーん、そうなんですけど…。

コーポ:何かおかしいですっけ。


──えーと、あ、あと藍も服を着ているのは、世間一般のイメージが全裸キャラだからあえて逆にしているんじゃないか?って視聴者の方も推理してらっしゃいますけど。

コーポ:いやーまさにその通りなんですけど。いやでもいくら妖怪とは言え、人型である以上、服を着てるのが自然の状態ですよね。


──そ、そう…ですね。

コーポ:やっぱおかしいじゃないですか、全裸キャラとか。常に全裸のキャラとか、この絵を描いてる人大丈夫かなっていうことになると思うんですよ。だから藍には服を着せてますね。


──(す、すごくツッコみたい…!)

コーポさんと動画 ゴアアアア


──では全裸の謎についてはおいておくとして…東方漫画はもう足かけ2年にわたって続いていますけど、初めはこれほど続けるつもりではなかったんですか?

コーポ:んー。まぁやめる、ということを考えたことはなかったですね。キャラクター自体も魅力的なのがたくさんいますし、ネタには尽きないかなーと思っていたので。特に期限を区切ったりというようなことも考えたことなかったですし、自分が面白ければ…と思って続けているので、たぶん飽きるまでこれからも描き続けると思います。


──先ほど、東方漫画を始めるまで色々紆余曲折があったことを伺いましたが、とりあえずはこれ一本で固まった感じですか?

コーポ:今は、そんな感じですね。ひょっとしたらまた色々と手を出し始めるかもしれないですけど、今はこれを描くのが面白いなーと。


──それこそ、以前描いていた日記の延長のような感じで?

コーポ:そうですね…言われてみれば、同じような感覚ですね。まぁ面白いネタを思いついたら突発的に色んな事をやってみたりするかもしれないですけど、特に今構想があるとかじゃないので。それはそれで逆にさびしいなぁとかは思ってて、出来れば東方以外にも何かやってみたいとは思ってるんですけど、如何せんネタがないんですよね…。


──ニコニコ動画には、何か投稿してみたりとかは考えていないんですか?

コーポ:実は一個投稿してるんですよ。ひそかにあげたものなんですけど。れいむのみでとれーにんぐ、っていう良い感じにパクった作品です(笑)。これは他の漫画とは違って、私が制作して自分で投稿したものですね。こんな動画にこんなに人が来て良いのか!っていう感じのシロモノなんですけど(笑)。

D
コーポさんが唯一投稿した動画である、れいむのみでとれーにんぐ。
おなじみの袖だけ霊夢が、ひたすらに、トレーニングする手書きMADだ。ひたすらに。


──コーポさんの作品がこれほど知られるようになったのは、やはりニコニコ動画の影響も大きいんでしょうか。

コーポ:だと思いますね。たぶん見てくださってる方の大半がそうなんじゃないかなと思います。見て頂ける機会が増えたのはありがたいですね。ちょうどニコニコが流行はじめたくらいに、私の漫画を動画化してくださったんですよ。


──4コマを編集される方*13は最近別の人になりましたけど、どちらの方も編集技術凄いですよね。

コーポ:本当に凄い作品を作っていただいて。私は何も打ち合わせもしてないし、何も言ってないんですけど、私の思ってたとおりの動画を作ってくださるのでありがたいですね。あの動画がなかったら、たぶん私はここで話していないと思います。


──『チルノのすうがく教室』についても伺いたいんですけども。元々は東方漫画のネタの一つなんですよね。

コーポ:そうですね。それを見た読者の方が、歌と動画をつけてくださって。まさかあそこまで壮大なものになるとは思っていなかったんですけど(笑)。


──動画を見ると、明らかに4コマでの画像よりも素材が多いんですけど、これはコーポさんもイラストを描き下ろしたりされたんですか?

コーポ:多少は提供させて頂きました。でもあとは全部投稿者の方が準備してくださったものですね。


──当時すごいヒットしましたよね。

コーポ:そうですよね、これも色んな人に見ていただけている作品ですね。歌がいいからこそこれだけ伸びたんだと思います。

D
東方漫画171のネタから着想を得たeiki`氏が制作した動画「チルノのすうがく教室」。
幻想を離れ一人現実を生きるチルノの心情を、切ないメロディにのせてミクが歌いあげる。
現在JOYSOUNDで配信が行われており、カラオケ店で実際に歌うことも出来る。

我道はシュールと見つけたり モイスチャモイスチャ


──コーポさんは東方の二次創作は結構普段から見られますか?

コーポ:そうですね…動画で言えばモグフヨ*14さんだったり。かなり好きですね。


──結構謎も多い方ですよね。

コーポ:それがまたいいんですよね。漫画なんかで拝見させて頂いているのは、火鳥さん*15とか。某ニワトリの人ですね。あとはモスグリーンさん*16とかちょぼさん*17とか、素晴らしいアリスをかくウロさんとか、あとはヨエさん*18や銀河さん*19も大ファンです。インタビューを拝見したとき、銀河さんは私や俺と海さんの作品がキッカケで作品作りを始めたと仰ってて、嬉しかったですね。ありがたい限りです。


──コーポさんは、双葉ますみさん*20に大きな影響を受けられていると伺ったのですが。

コーポ:ますみさんのことを話すとまた長くなりますよ?(笑) 私が…もう…本当になんと言いますか…この世で最も尊敬する人ですね。


──ますみさんの作品を拝見させていただくと、やはり通じているところがありますよね。

コーポ:私自身もああいうシュールな雰囲気は、ますみさんからかなり影響を受けているので…本当に凄い方ですよ。私が大学生の頃、ネットで偶然双葉ますみさんのサイトを見まして。まぁ、その中に「ナギラ」という作品があったんですけれども、それを見て感動しまして。この世には、こういう漫画を描く人がいるんだ!とショックを受けて…それでもう大ファンになってしまいました。


──それはまだコーポさんは作品は発表していない頃だったんですよね。

コーポ:そうですね。pixiv始めるよりもずっと前ですね。まだ日記サイトでちらほら絵をあげていた頃の話です。


──そこから、シュール系に目覚めたと。

コーポ:はい、かなり傾倒していったのはこの頃からですね。


──双葉ますみさんの他には、尊敬されている方はいらっしゃいますか?

コーポ:同人活動のきっかけとなったのは、レポート漫画なんですけど、殆ど死んでいるさん*21っていう方ですね。


──あ、ほとんさんですか!!

コーポ:あの方の描かれているコミケのレポート漫画を読んで「私もこういう世界に行ってみたい」と思いまして。それが本当に嘘偽り無く、同人活動を始めるきっかけになったんです。私がイベントのレポート漫画なんかを描いているのも、その影響です。


──あの人の日記漫画の面白さは凄いですよね。

コーポ:本当に。やっぱり世の中、天才っていうのはいるってことを痛感させられるというか。凄いひとがいるってことですよ…。


──コーポさんは商業のほうでは好きな作品とかあったりしますか?

コーポ:そうですね…結構古い作品なんですけど…『地獄戦士魔王』*22とか大好きでしたねー。かなり短くて2巻で終わってしまった作品なんですけど。あとはジャンプの『ジャガーさん*23とか。


──やはりシュール系がお好きなんですね。

コーポ:そうですね。それなりに自分にも影響与えてると思います。

【擬態】名:コミュニケーションのための手段 カサッ


──ところで、コーポさんのお名前やサイト名はどこから来たんですか?

コーポ:うーん、お話しするのは構わないんですけど本当に大した理由じゃないんですよね。言ってしまうと、コーポっていうのは、近くの建物になんとかコーポって書いてあったのが目についたからですし、ブータン帝国っていうのはその時にTVでブータンの番組やってたから、です。


──その場のフィーリングでつけられたんですね。
コーポ:はい。刹那に生きてます。


──(笑)。あと、これも訊いておきたいところなんですけど、コーポさんの自画像はなんでカブトムシなんですか?

コーポ:これもすっごくくだらない話になりますけど、虫姫様*24の絵をあげたときに、ちっさいカブトムシを隅に描いてて。なんとなくそれをアイコンにしていたのがキッカケですね。そこから私の自画像がカブトムシっていう話がどっかから沸いてきて、せっかくなんでレポ漫画で自分をカブトムシをモデルにしたら定着していった感じです。


──今では九州にコーポさんが多数生息しているという話にまで…

コーポ:ですね。まぁ誰が原因とか言いませんけどね!


──コーポさんと言えば、おなじみのものとして「コーポ擬態シリーズ」っていうのがありますよね。

コーポ:ああはい、よくやらせていただいてます(笑)。あれも私も普通な挨拶ができないので、他の人にコミュニケーションを取ろうとすると、ああいう形しかとれないんですよね(笑)。相手の方が気づかなかったら終了なんですけど。


──相手の方も結構ノってくれることが多いですよね。オレンジゼリーさん*25が乗っかったときは個人的にかなりびっくりしました(笑)。今までずっと東方タッグ編しか投稿していなかったのに、いきなりコーポさん絵が出現したので(笑)。

コーポ:いやもう、ゼリーさんもそうですけど、皆さんノリのいいかたばっかりでいつも救われています(笑)。



──コーポさんも絵柄の再現率が毎回かなり高いですよね。

コーポ:ありがとうございます(笑)。これはまぁ相手の方のこともありますし、あまりまずいものは描けないよなぁと(笑)。


──初めにお付き合いした方って誰だか覚えています?

コーポ:東方関係で言えば、初めてお話できたのは空木あんぐ*26さんですね。コミケで最初に挨拶してくださった方です。


──コーポさんのレポ漫画では金具がカッコイイ人で有名ですよね。

コーポ:いやぁ、本当に金具がカッコイイんですよ(しみじみと)。


──レポ漫画ではそれを理由に狩られたりしていますけど。

コーポ:頭もぎとられましたね(笑)。いやぁ、でもあんぐさんは、良いお嫁さんになりますよ。


──え、あんぐさんて男s

コーポ:何言ってるんですか、金髪美少女ですよ。


──……。(真実は一体どこにあるんだ……!)

コーポ:今のは是非とも記事に書いておいてくださいね。


──あ、はい、了解致しました!

次への言葉と更なる野望! ッパー


──では、これから創作をしようと思っている方に、ひとつメッセージをお願いしたいんですけど。

コーポ:メッセージですか!? そうですね…私もたいしたものを作っているわけでもありませんし、気の利いたことも言えないんですけど、あえて言わせてもらうなら、自分が面白いと思うものを描いたり、作ったりしたのがいいんじゃないですかね、って言うくらいですかね(笑)。自分の信じた道を行ってください、というくらいです。


──ありがとうございます。ところでこれから、何か目標とか野望ってあったりしますか?

コーポ:アリスのプラモデル化ですね。


──期待しております(笑)。本日はありがとうございました!

コーポ:こちらこそお声かけてくださってありがとうございました。

(2010年8月19日収録)
(文責:げんきゅー)

次回予告 モチモチー

次回は『ナポリタン東方』の作者として知られる、akeさんをお招きします!こうご期待!

*1:正式HN:かつお9さん。サークル「地獄駄目人間+魚」リーダー。同人作家として活動しており、個人誌でARIAの二次創作を描いたり、コーポさんと共に東方の合同本を出したりしている。

*2:コンプティーク他で連載。作者は美水かがみ。生粋のオタクっ娘な泉こなたツンデレ気味な柊かがみなどの面々を中心に、女の子たちののほほんとした日常を描いた4コマ漫画。京都アニメーション制作のアニメは人気を博し、ニコニコ動画でも黎明期を支える作品として親しまれた

*3:人以外の種族に分類される女の子のこと。モンスターの女の子だったり、生き物と掛け合わせたような姿の女の子などが該当する。ファンタジーでおなじみのものからスライム娘などのマニアックなものまで、pixivでは一ジャンルを形成する人気属性である

*4:自身の首を抱えた首無しの妖精。死神の一種とも言われる。最近ではセルティと言うデュラハンがヒロインのライトノベルデュラララ!!」がアニメ化されたことから知っている人も多いはず。

*5:漫画家。代表作に『性本能と水爆戦』など。ポップな絵柄で描く、寓話めいたストーリー作りに定評がある。現在、『ヴォイニッチ・ホテル』『ニッケルオデオン』『ぱら★いぞ』など複数の作品を連載中。

*6:pixivで開催されているイラスト企画の一つ。発起人はarohaJ氏。架空のファンタジー世界を舞台とし、自身の投稿したイラストの閲覧数をポイントに見立て、国同士で勝敗を競う。pixivでも人気の高い企画であり、昨年開催された3ではエンターブレインから公式のビジュアルブックが刊行された。

*7:同人ノベルゲーム。作者は竜騎士07。時は昭和58年。外界から切り離されたような空気を持つ村落・雛見沢で巻き起こる怪死・失踪事件を描いたミステリ作品。出題編4編、解答編4編の全8編で構成されており、パラレルワールド的に描かれた多くの謎を解き明かすべく、インターネットを中心に大きな議論を巻き起こした。アニメ、漫画、小説、映画、ゲームなどのメディアミックスも多方面に展開している

*8:ライブ配信サービスのひとつ。ニコニコ生放送と違い、時間制限がない、コメントはチャット入室制、配信画面が小さめ、といった違いがある。お互い一長一短があるので、ライブ配信者の中にはユーストリームなどもあわせて、使い分けている人も少なくない。

*9:絵師、同人作家。サークル「ハラペーニョチップス」主催。pixivを中心に活動しており、投稿されているイラストの大半がアリス・マーガトロイドという生粋のアリス好き。コーポさんが言われるように、美しいおっぱいに定評がある。

*10:「良いおっぱいのアリス」ではなく、「アリスの良いおっぱい」でもなく、「良いアリスのおっぱい」なのが重要なのだろう、とこのとき思いました

*11:1994年からNHK教育TVで放送。生粋の冒険野郎・モンタナとその従兄弟のアルフレッド、ひょんなことから加わった美女・メリッサの面々が、世界の様々な宝を手中に収めんとする盗賊・ゼロ卿の野望を阻止するべく、世界中を冒険するTVアニメ。キャラクタはライオンやトラをモチーフにした獣人であり、デザインは犬のホームズで知られるパゴット兄弟が担当している。NHK黄金期を代表する作品でありながら、未だにソフト化が行われていない不遇の名作である

*12:同人作家。サークル「ウモ屋」を主催しており、現在は東方projectの二次創作を中心に活動中。中毒性の高いハートフルボッコストーリーを一貫して執筆している

*13:ニコニコ動画に投稿されている漫画はコーポさん自身ではなく、作品の利用規約に則って別の方が動画化したもの。その1〜10まではシャッQ氏が、その11からはとうむ氏が編集とアップロードを行っており、どちらも確かな編集技術と演出力を持つうp主である

*14:正式PNはモグモグフヨード。東方手書き作者。代表作に『東方ボスラッシュ』など。音楽PVを中心に制作しており、ラフに描かれたキャラクタが動き回る、疾走感溢れる作風が特徴。それぞれの作品ではストーリーが連続していることも多々あり、ファンの間ではさりげない小ネタを見つけることも楽しみの一つになっている。

*15:漫画家、イラストレーター、同人作家。代表作に『NEE.T』など。卓越した画力で描く、熱気と病気溢れるギャグに定評がある。同人活動としては、個人サークル『火鳥でできるもん!』、合同サークル『VOK41』などで、東方やvocaloidの二次創作漫画を執筆している。

*16:漫画家、同人作家、東方手書き作者。電撃ゲームスにて『わたし、猫耳萌子です!』を連載中。東方二次創作としては、サイトで更新している『東方知らない人はごめんね劇場』や、一連の作品を動画化した『ニコニコ東方30分』などで知られる。絵柄、表現力、ギャグなどにおいて独自の作風を確立している作家さんで、独特の空気に魅せられるファンも多い。

*17:フルネームはちょぼらうにょぽみ。漫画家、同人作家。代表作に『不思議なソメラちゃん』『あいまいみー』など。同人活動としては、プリキュアや東方、その他様々なジャンルの二次創作漫画を執筆している。頭からしっぽまでぶっちぎった下ネタ、変態っぷりを炸裂させる過激なギャグが持ち味。ちなみに一児の母親でもある

*18:フルネームはヨエコスキー。東方手書き作者、同人作家。名前の通り、倉橋ヨエコの大ファンで、ニコニコでは主に倉橋ヨエコ楽曲と東方を逢わせたPV動画を制作している。「妖夢は私の孫」「メディスンは私の玄孫」の人でもある

*19:フルネームはボディ・マハッタヤ・銀河。イラストレーター、東方手書き作者、同人作家。『東方三ボス同盟』などに代表される、古今東西の様々な作品知識に裏打ちされた、エンタメ性の高いストーリーに定評がある

*20:漫画家、同人作家。代表作に『ゼリー嬢』『鋼殻のレギオスの4コマ フェリの詩』など。ニコニコ動画、pixiv以前から活躍している漫画描きさんで、現在活動している創作者の中にも影響を受けたという人も少なくない。キャラ崩壊というレベルではない破壊力抜群のギャグを得意としている。

*21:同人作家。サークル『殆ど死んでいる』主催。主にアニメ・特撮作品の二次創作ギャグ漫画を執筆している人気作家さん。ペンネームもサークル名も同じ名前だが、前者の場合は「ほとん」さんと略されて呼ばれることが多い。交友関係が広く、イラストレーター、漫画家、同人作家など色んな人と親交があり、サイトでは時々仲間内で遊びにいったときのレポート漫画がUPされていたりする。

*22:週刊少年ジャンプ連載。作者は苅部誠。召喚士によって魔界から呼び出された悪魔・田中魔王が、500年後の世界征服を目論みつつ、友達を作ったりよりよい世界のために奉仕活動をしたりする漫画作品。過激なドタバタギャグが特徴で、全二巻のいわゆる打ち切り漫画ではあるものの、現在もカルト的な人気のある作品である。

*23:正式名称は『ピューと吹く!ジャガー』。全20巻。作者はうすた京介音楽学校でギターを学ぶために上京した青年・ピヨ彦が、ひょんなことからふえ科の講師を名乗る謎の男・ジャガーの生徒として、奇妙な面々と共に日常を送ることになるシュールギャグ漫画。氏の作品では最も長い作品であり、長年ジャンプの巻末という専用ポジションで連載されていたが、2010年38号をもって、ジャスト10年間の連載に幕を閉じた。

*24:アーケードシューティングゲーム。制作はケイブ。疫病に冒されたホシフリの里を救うために、主人公レコがシンジュが森の奥地へと向かい…というストーリー。濃い敵弾、派手な演出などが特徴の、弾幕系シューティングの金字塔と名高いケイブらしい作品。いくつかの続編があるほか、プレステ2やxbox360などに移植もされている。なお、コーポさんの自画像のモデルになったカブトムシの名前はキンイロという

*25:同人作家。代表作に『夢の東方タッグ編』『探査機はやぶささん』など。魅せるストーリー構成と演出で、コンスタントに作品を執筆し続けている人気作家さん。なお、別名義でプロのクリエイターとしても活動しており、小説執筆やゲームの開発などに携わっている。

*26:絵師、同人作家。サークル「ヘルフレグランス」代表。なのはや東方の同人誌を制作しているほか、東方アレンジサークル「クラゲノボーン」、VOCALOIDP・デッドボールPのCDジャケットイラストを担当。最近ではおっぱいマウスパッドの制作にも挑戦している。ニコニコにおいては「描いてみた」タグで動画を投稿しており、『初音ミクをエロゲっぽく描いてみた』の人として知られている