第9.5回 やむオチ見聞録 〜NiceTeaさん編〜

[:W260:right]

本編インタビューにおいてカットした雑談をまとめたおまけ記事、それがやむオチ見聞録。
1年ぶりに帰って来ましたこの企画、今回はNiceTeaさんのインタビューにおいて泣く泣くカットしたパートを記事におこしてみました。
本編とは切り離してたらんとお読みください。
(ちなみに→の画像は、紅楼夢にて配布した第9回インタビューの先行版ペーパー。100枚ほど刷って持って行ってました。イラストはNiceTeaさんの描きおろし!)


ニワトリ談義

自宅で飼うほどニワトリが好きなNiceTeaさん。その溢れんばかりの愛をちょっとだけ披露していただきました。


(前略)


NiceTea:チャボとニワトリって違うと思ってる人、けっこういると思うんですけど……違いますよ。


──違うんですね(笑)。

NiceTea:犬におけるチワワが、ニワトリにおけるチャボ。チャボ以外にもまーいろいろ種類あります。


──闘鶏につかうのはなんでしたっけ。
NiceTea:シャモですね。シャモはすごいですよ。体が足にまっすぐで、地面に水平に立っているじゃないですか普通は。シャモはそれが、足から頭までが斜めに一本通ってるんですよ。こいつどうなってるんだ!?っていう姿勢。闘鶏するときには、蹴爪っていう元々生えている爪を斬ります。蹴爪は反則なんですよ。


──やっぱり脚力パないですか。
NiceTea:パないですね。足ごっつごつしてますもん。
学校の前に闘鶏用のシャモをたくさん飼っている家があって、ときどき見にいったりしてました。鳴き声がうるさくて、地鳴りのようなゴオオオオオオっていう声で鳴くんですよ。体でかいからだと思うんですけど、チャボは小さいので、コッコとかクワックワッって感じですね。猫とか鼬とかくるときはクワックワッて警戒の声出します。…まあそれだけなんですけどね!すいませんニワトリの話しだすと止まらなくて。


──ニワトリ大好きなんですね(笑)。
NiceTea:大好きです。


──「私はニワトリが好き、ニワトリも私が好き(断言)」
NiceTea:(笑) あれですか、『黄金バット*1ですか!


(後略)

耽美郷は百合である!?

インタビュアーの主張がうっとおしく、かつ本題からかなり逸れていたのでカットした部分。もはや聞き手から逸脱して色々喋ってしまっていますが、あくまで一視聴者の意見ということで!


(前略)


──外貨取引の後半や、店番帖を見ていると、イケメンが面白いのはわかるんですけど、なんかコメントの反応が引っかかってしまったんですよね。もうイケメンは前提としてわかってるでしょ! みたいな気持ちになるんですよ。
NiceTea:やーげんきゅーさんありがとー。


──勿論コメントの中には他の所を視ている人もいますけど、必要以上にイケメンに反応しすぎな気がするんですよね…ひょっとして私が絵柄に慣れすぎただけなのか? とも思ったりしたんですけど。
NiceTea:やっぱり、イケメンで笑いをとる意図もあるけど、あるけど! 心の奥底では、それは前提として呑んで欲しいという、その上で楽しんで欲しいという気持ちも…!


──そうなんですよね(笑)。なんか引っ張りすぎじゃないかという気がしてくるんです反応を見てると。ちょっとアレな例えですけど、上島竜兵の「くるりんぱ」「どうぞどうぞ」って、もうそこまで笑いは起きないじゃないですか。むしろ様式美としてみんな楽しんでいるというか。個人的にはNiceTeaさんのイケメン画風も、そんな感じで見てます。
NiceTea:外貨取引から視ている人は、そろそろ慣れて欲しいなーという気持ちはあります(笑)。


──NiceTeaさんの東方作品では、恋愛模様も描かれますけど、その反応にしても、『限りなく薔薇に近い百合』ですとか『百…合…?』っていうのがあったりして……あれも個人的には解せないんですよ!
NiceTea:やーありがたいですね。


――pixivの漫画にしても、確かに顔はイケメンかもしれないですけど、えいこまですとかムラぬえですとか、やっていることはもう切なくなるくらい女の子同士のそれだと思うんです! まかり間違ってもBLじゃないだろ! と思ってしまいます。
NiceTea:うーんpixivはもうそういうの前提で読んでほしいなぁ。この人はこういう画しか描けないんだ、と割り切って読んで欲しい…!


──なんにしても、NiceTeaさんの百合漫画は素晴らしいです! 勇パルはちょっと百合かな?という気はしたんですけど(笑)。
NiceTea:確かに赤い骨を描いたときも、何故か勇儀さんのパイオツを描く気にはなれなかったですね! 


――パルスィもかいがいしくて女性らしいので、その対比が男と女の恋愛っぽくは見えました。
NiceTea:いや、げんきゅーさんにそこまで言ってもらえると嬉しいですね。


──ありがとうございます、こちらこそインタビュアーの癖にぺらぺら喋ってしまってすいません。つい熱くなってしまいました…。
Nice Tea:百合なんだよなー頑張って百合的な想像を頑張ってるんだけどなー……。修行が足りませぬな。


(後略)

NiceTeaさん説明がんばるの巻

ちょっと本筋からそれていたのでカットした部分。【耽美郷はどこまでも!?】のコマ割りがないぶん動画のほうが楽、という話題から始まります。あえてノー編集でお送りするので、皆さんも読みながらイメージを膨らませてみてください。


(前略)


NiceTea:……だって動画のほうが楽なんですよ。人物を置くときに、せりふを言わせるのも右におくか左におくかで時間の流れが変わったり。例えば、輝くばかりの笑顔のひとが右にいて、左中心にごまみそ、って描いてあるとするじゃないですか。


──想像しました。
NiceTea:で、この場合は、この笑顔の人は、ごまみそ、っていう言葉を想像していなくて、一歩遅れた感じになってるんですよ。……これ描きながら説明してるんですけど…なんの説明をしてるんだ!! まあせっかくなので最後まで言いますけど、こういう配置にすると、右の人が笑顔で、左にごまみそ、ってあると、右の人はごまみそを全然想定していなくて、突然ごまみそ、という単語が出現してる感じ。まあごまみそ、という時点でどっちもギャグなんですけど、この配置を逆にすると、ごまみそという言葉に対する笑顔、という感じになるんですよ。


――はい、はい……はい*2

NiceTea:まあでも動画だったら、ふきだしと、たわむれに描いたキャラのバストアップを、状況に応じて組み替えて、フキダシの位置を変えて、アレすればいいじゃないですか。動画にすれば他の所は見えてないんだから、それに合わせれば…私何話してるんだろうな?
前、パースペクティブっていう、アメリカで出版された遠近法を勉強するための本で、例えば電信柱が等間隔で並んでいる場合、自分に近い方の電信柱が一本あるじゃないですか。で、もう一本、もう一本立ってるじゃないですか。そう描くと、1番目と2番目、2番目と3番目の距離には、格段に見え方に違いがあるじゃないですか。で、金持ちが1000円拾うのと、貧乏人が1000円拾うのとではどっちがいい?ってその漫画では説明してるんですよ。つまり、遠いところにいるのは、金持ちが1000円拾うのと同じで、手前にあるほうは貧乏人が1000円拾うのと同じで違う、みたいな…。



──しちめんどくさい説明ですねその本(笑)。
Nice Tea:そうそう、でもそのことをずっと覚えてて。例えば、すごく太ってる人が1キロ増えるのと、痩せてる人が1キロ増えるのとでは…私たちデブにとっては…私たちって別にげんきゅーさんのことを含めてるわけじゃないですよ!


──いいですよ別に!!(笑)
Nice Tea:俺たちは…俺たちって言ってますけど(笑)、痩せた人が1キロ太った、って聴いても全然じゃん!って思うけど、痩せてる人からすればその1キロが大きくて、その理屈をさっきの遠近法にあてはめて説明しようと思ったことがあって自分は面白いと思ってたけど、いざやってみたら全然面白くないという…それと一緒ですよ最初のふきだしの話は!




──あー(笑)。さっきの動画のほうが楽っていう説明が、遠近法の説明をデブの例えで説明したときくらい結果わかりにかったっていう、そういう文脈だったんですね(笑)。
NiceTea:あーもう全部忘れてください!! 全部なかったことに!!


(後略)



(2011年8月25日収録)
(文責:げんきゅー)
(東方見聞録企画人げんきゅーは王道を走り抜けるアニメ『黄金バット』を応援しています)

*1:紙芝居、およびそれを元にしたTVアニメ。金色髑髏の謎に満ちた正義の味方・黄金バットが、ナゾー率いる悪の軍団の野望を阻止せんと活躍する冒険活劇。ニコニコ動画のフルアニチャンネルにて公式配信されており、時代性を感じる突っ込みどころ満載の内はひそかな人気を博している

*2:ちょっと、追いついていない