第3回 ボディ・マハッタヤ・銀河さん(東方手書き作者)


【ぼでぃ・まはったや・ぎんが】
東方手書き作者、イラストレーター。長野県在住。
ニコニコ以前から、ふたば☆ちゃんねるやpixivなどで、絵師として精力的に活動。2009年02月15日、『東方手書き動画に初挑戦してみた!』を投稿し、ニコニコ動画デビュー。キン肉マンを始めとする、古今東西様々なパロディや小ネタを織り交ぜた、ハイテンポなストーリー制作で知られる。その他の作品に、『東方三ボス同盟』『新・東方資本主義』など。
商業でも活動しており、イーグルパブリシングから発刊されている『萌え萌え事典』シリーズにイラストを提供している。
サイト:タマリスク niconico pixiv

やっぱり、雛を越えることですね。いつもそればっかり考えてます。

銀河登場!地球の平和を守り抜け!?


──本日は、東方三ボス同盟を投稿されている、ボディマハッタヤ銀河さんにお越しいただきました。よろしくお願いします!

ボディ・マハッタヤ・銀河(以下「銀河」):よろしくおねがいしまーす。


──さて、銀河さんはデビュー経緯が少々特殊で、元々はふたば☆ちゃんねる*1で活動されてたんですよね。

銀河:そうですね。ネットでデビューしたのは、ふたば☆ちゃんねるが最初ですね。


──いつ頃から活動されてたんですか?

銀河:大体高校二年生か三年生くらい? 今思えば、七、八年前ですか。


──絵を描き始めたのもそれと同時期くらいですか?

銀河:最初に絵を描いたのは、小学校4年くらいのときで、『万能文化猫娘*2っていうアニメがその頃あったんですよ。それがすごく好きで、本当に好きだったんですけど、最終回が放映されたときはめちゃくちゃ悲しくて。でも俺がこの続きを描けば、まだ『万能文化猫娘』は最終回を迎えないんじゃないか!? なんて思って(笑)、描き始めたのがキッカケですね。本格的に絵を描き出したのは、ふたばと同時期くらいですけど。


──ふたば☆ちゃんねるでは、どのような活動をされていたんですか?

銀河:面白そうなネタがスレッドに出たら、そのネタを拾って匿名のまま絵を投下するのが、絵描きの主な活動です。自己主張しないところに美学があったりするんですよ。もしなんとなく誰かわかっていても、一「としあき*3ってことで、あえて触れなかったりして。まぁ昔は〜なんで今はわかんないですけどね。僕がいた当時は、そういうのがありました。
あと、2ちゃんはログが残るけど、ふたばちゃんねるは一日もあれば消えてしまうくらい流れが速いんで、みんなすごい刹那的にネタを考えているんですよね。だから、ちょっと前に描いたネタが、凄い昔のもののように見えたりして。そういうのがありますね。


──それでそんな風に活動されていて…pixivで最初の投稿は、2007年9月頃なんですね。

銀河:一番始めに投稿した絵とかは、消しちゃったりしてるんですけど、まぁでもこのちょっと前くらいですね。


──webにデビューされたのが、2002,3年あたりから…ということは、それまではずっとふたばを中心に活動されていたんですか?

銀河:そうですね。元々pixivに参加したのも、二次裏*4のスレッドで、「pixivっていう、絵描きのmixiみたいなのが出来たらしい」っていう話題が出て、じゃぁみんなで参加しようぜってことになったのが最初の動機なんで。だから僕のpixivIDも、かなり若い番号なんですよね。


──9016!4桁なんですか…。

銀河:そうなんですよ(笑)。本当にpixivができたばかりの頃に入ってるんですよね。あの頃に比べるとpixivもかなり規模大きくなりましたし……今絵描いても全然ランキング入りませんもん(笑)。


──このころの銀河さんはローゼンメイデンの絵が多いですよね。

銀河:二次裏ローゼンメイデン*5を知ってから、このころは絵といえば、これしか描いてなかったですねー。二次裏じゃないところで描くとき…自分のサイトにUPするときは、大抵ローゼンメイデンばっかり描いてました。それこそ今の東方みたいな感じで。


──東方の絵が登場するのは、pixivをスタートして2ヶ月ほど経った頃ですね。

銀河:最初の頃はまったく東方を知らなかったので、ネット知識だけで描いてみた東方、みたいな感じになってます(笑)。この頃に、友達の家に遊びへ行ったことがあったんですけど、そこで友達二人が東方花映塚をプレイしてたんですよ。実際に東方を見たのはそれが初めてで。まぁ、ネットを通じて流行ってるらしい、くらいは知ってはいたんですが、詳しくは全然知らなくて。「こいつら、とうとう噂の東方を始めちゃったのか。全く流行りに乗せられやすい奴らだぜ(笑)」って感じで、茶化して描いた風刺絵がこれなんですよ。「ここまでファンを獲得してるなんて、東方は宗教だなー怖ぇなー」とかこのころは冷めた見方だったんですけど……今じゃミイラ取りがミイラですね(笑)


──ここから始まってしばらくは風刺絵が多いですけど、途中から明らかに本気描きが増えてますもんね。

銀河:そうそう。まぁ初めの頃はキャラの違いも全然わかってなかったので、紫をパチュリーと間違えて描いたりしてました(笑)。

絵描鬼 遙かなるタマリスク


銀河:あーでもあれだなー。この東方を知った辺りに、vocaloid漫画もかいてたんだなぁ。


──そうですね、この辺りで「歌えないミクとツンデレ主人公」*6漫画が始まってるんですね。

銀河:「vocaloidがペット的感覚」っていう世界観で漫画を描いたら面白いんじゃないかなーって、思いつきで描いてみた漫画なんですけどね。何気なく書いたのに、予想以上に反響が大きくて…確かこれあれなんですよ、pixivのデイリーランキングで上位に入ったんですよね。


──そうなんですか!

銀河:2007年当時はpixivもまだ人が全然少なかったので、1000〜2000点の評価をもらえればトップ10に入りましたからねー。ブクマ数とかも、今のランキングからしたら普通くらいなんですけど、当時の感覚だととんでもない評価をいただいてしまって。それで怖くなって、逆に描かなくなったという漫画です(笑)。初めのうちは評価が嬉しくて、頑張って続きを描いてたんですけど、5,6描いた辺りでもう無理だな、と。最後は風化していくという風刺ネタで締めました。あと、これの続きを描かなかったのはもうひとつあって、僕vocaloid持ってないんですよ。持ってないのにvocaloid漫画を描くのもどうかと思って。


──vocaloid漫画が終了してからは、本格的に東方イラストが増え始めますね。

銀河:こっからもうほとんど東方しか描いてないですねー。


──そして初の東方投稿から一年と少し後に、あの鍵山雛が来るんですね。

銀河:あー。そうなんですよね。僕って元々色塗りが凄く苦手だったんですよ。今まで結構色々試したんですけど、しっくりくるものがなくて。で、この一個前のイラストで妖夢にアニメ塗りを試したんですけど、そこそこ映えるなーって思ったんです。それで次にやるときは、アニメ塗りはぺたってしてるので、これに合うようなデザイン的な背景を描いてみようかな、と。あと、東方は和の雰囲気があるから、それを入れて。そう考えて出来たのがこのイラストだったのですが……そしたら、いきなり大きな評価をいただいてしまって……。


──そしてこれが、後に銀河さん自身の超えなければならない目標になる、と…。

銀河:そうですねぇ。いまだにこれより良い絵描けてないと思ってますから。これ以降の絵で、雛以上の評価をもらったものもあるにはあるんですが…なんて言うんでしょう、自分の中で超えられないものが、あるんですよね。


──銀河さんの一枚絵には、瞳に☆が入っているのが特徴的ですが、あの画風はいつごろから?

銀河:僕って目の中身どうしようってよく困ってる人だったんですよ。瞳の光彩とかいつも悩んでて。で、一回、こなたを描いたときに、ギャグ的な要素で目の中に☆を入れたら意外としっくりきて、このまま使い続けようかなーっと思って現在に至ります。サイン的な意味もありますね。


──この頃は単発漫画とか、一枚絵とかが主流なんですね。名作も多いです。

銀河:いやーこのころの単発漫画は、描けてないなーというか、つたないなぁというのがひしひしと伝わってくるんで、個人的には黒歴史なんですよね。


──東方資本主義もそうですし…文学作品が元ネタの漫画とか個人的に大好きでした。

銀河:元々僕、『杜子春*7の話がすごく好きなんですよ。


──銀河さんは三ボス同盟でもそうですけど、ネタの引き出しがすごく幅広いですよね。三ボス同盟だとキン肉マンを始めとして、漫画、ゲーム、アニメ、特撮、文学など、新旧問わずネタの出典がすごく広いです。

銀河:やっぱりそこに関しても、ふたばの影響は大きいと思いますね。パロディとか小ネタとかは、知識もそうですし、使い方もふたばで教わりましたね。
まぁそれと、昔の話をすると、僕が通ってた中学・高校が、電車で片道30分かかるところだったんですよ。電車だけで30分で、地下鉄なんかも含めると1時間以上かかるところで。電車の中って何もやることなくて凄く暇なんですよね。だからその暇を潰すために、帰りの電車のためだけに、漫画を買ったりしてました。キン肉マン*8とか、コブラ*9とか、男塾*10とか、北斗の拳*11とか。面白いと言われてる名作漫画は、大体あの6年間で読破してますね。小説も、司馬遼太郎*12とか買って読んだりしてて。


──それは充実した青春ですね。

銀河:どうなんでしょう(笑)。6年間の退屈な電車の往復1時間の時間に、色々学びましたね。


──お好きな漫画はなんですか?

銀河:色々ありますけど…すごく好きなのは、池上遼一先生の『傷追い人*13ですね。


──主人公がアメフトの選手なんですね。

銀河:そうそう、僕は今、大学でアメフトやってるんですけど、そのキッカケはこの作品だったりします。主人公が元アメフトのプレイヤーで、銃やらナイフやら持ってるマフィアに、アメフトのタックルで戦うんですよ。それが、まぁ正直見た目は全然かっこわるいんですけど(笑)、凄く真面目に戦っていく姿が、僕的にはかっこよく見えて。それで僕もやってみようと思って大学から始めたんです。


──それまでは部活とかはしてらっしゃったんですか?

銀河:いや、あんまりしてないです。


──でも、アメフトってすごい体力使うスポーツですよね。それまで特別鍛えていなかったのなら、大変じゃなかったですか?

銀河:いやぁさすがに大変でしたよ。まぁ今考えたら絶対やらないんですけど、みんなよりも僕は体力低いんで、毎朝大学の外周をランニングするぞ!って言って率先して走ったりとか(笑) 今思えば、ひたむきな時代が僕にもあったんですねぇ…。
あと、この漫画はホームページの名前の由来にもなってます。タマリスクって言うんですけど、これは砂漠に生える植物の名前なんです。オアシスに生える植物なんですけど、砂漠を進んでいる旅人にとっては、タマリスクと出逢うとオアシスが近いことがわかるので、希望の印なんですよね。まぁ『傷追い人』では、主人公は、自分の復讐の旅にもいつか希望があると信じて、船をつくってその船の名前をタマリスクって名付けるんですけど。それが凄くかっこよく見えて、じゃあ僕も希望の名を持つタマリスクとなるホームページを作ろう、と思ってこの名前になりました。


──なるほど…深い志のある名前なんですね。

銀河:フフ(笑)。まあそうですね。


──最近の漫画だとお好きなものは?

銀河:最近の漫画だと『嘘喰い*14ですねー。あとは『キングダム』*15。元々僕、歴史モノとかかなり好きで、三国志とか信長の野望とか、そこから発展して、中国歴史の春秋戦国時代とか。あとは陳舜臣*16っていう小説家の方が、中国歴史のかなり厚い文庫本とか出してて、それも買ったり読んだりしてましたね。

夢の投稿タッグ編


──初期の頃は、ボディ・マハッタヤ・銀河の名義は出さずに投稿してたんですよね。

銀河:そうですね。最初は、新しいところで新しい活動を始めるなら、全部ゼロから始めたいと思ってて。pixivもなんだかんだで見てくださっている方も多いので、そこでの評価は無しにしてやろうと思ったんですが……割と特定されちゃいましたね(笑)。 まぁいっかって今は思ってますけど。


──動画を投稿しようと思ったきっかけはありましたか?

銀河:僕は元々ニコニコとか見ない人間だったんですけど、pixivで活躍されてる俺と海*17さんやコーポ*18さんは以前から好きで。で、そのお二方の漫画のまとめがニコニコにUPされているっていう話を掲示板で知って、見てみると、先にpixivで内容は知ってるんですけど、動画にするとまた面白くなるな、動画って面白いなって感じたんです。で、丁度その頃パチンコのキン肉マンやってたんで、じゃぁこの内容で作ってみるかーって投稿したのが三ボス同盟なんですよね。


──三ボス同士での絡みというネタは、結構前々から存在していると聞いたことがあるんですが。

銀河:これはですね、僕がよく行くふたばの掲示板に東方板ってのがあるんですけど、そこに誰かが描いた三ボス達が仲良くしている画像があって、その絵がきっかけで「人間大好き同盟」っていうスレッドなんかも立っていたんです。三面に登場するボスは、人間に好意的な奴が多いんですよね。紅魔館みたいな人間関係じゃなくて、何面のボスっていう括りでつるませるっていうのが「あ、こんな発想もあるんだ」って、自分の中で新鮮で。じゃぁ僕もちょっと、みんな良い奴の三ボスで何か作ってみるか、と思って作り出したので、自分の中でそんなに暖めていたわけじゃないんです。

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△記念すべき最初の投稿である、東方三ボス同盟。
この頃のアリスは完全にノケモノキャラだったが、次第に熱い主人公としての立ち位置を確立していった。


──思い立ってすぐ行動されたんですか?

銀河:そうですね。一作目は手間も全然かけてませんし。作画があんなんなんで。


──でもこの作画もかなり慣れているというか、安定している感じがしますよね。

銀河:最初は単に手を抜いて描いてるだけだったんですけど、最近は描きすぎてこなれてきちゃって、ただのデフォルメになってる的なところもありますからねー。


──この適当な絵柄は練習とかはされてないんですか?

銀河:この絵柄に関しては練習とかはしてないですね全く。全然ホントにまったくぶっつけ本番です。


──個人的には、東方三ボス同盟完結編が一番好きです。

銀河:キン肉マンのパロディとしては、あれが一番良い感じに出来てると思うんで、僕の中でも一番好きな動画です。小悪魔のアレとかキン肉マンの名セリフですからね。諏訪子が敗北する流れまで、原作そのままです。あの辺は完全に原作を再現できたなーと思ってるんで、自分的にはかなり満足ですね。


──三ボス同盟では、アリスは初期は普通にハブられてますけど、途中から主役ポジションになりますよね。意図している演出だったんですか?

銀河:いや、全然。何も考えずに描いていたらあんな風にアリスが前に出てくるようになりました。


──三ボス同盟の中では、椛のキャラが一番立ってますよね。

銀河:諏訪子と戦う場面の椛に対して、「この椛、カナディアンマン*19だろ」っていうコメントがかなりあったんです。カナダの国旗が椛だから、椛=カナディアンマンなのか!って深読みしてる人もたくさん出てきて、それが面白かったので、それ以降キャラとして採用しました。意図してキャラ立てしたわけじゃなかったんですけどね。本当はあれ、カナディアンマンじゃなくて、ブロッケンJr.*20のセリフですし(笑)。よく、「銀河さんは椛に何か恨みでもあるのか」とかいわれますけど(笑)、気に入ってるからこそ、ああいうのをするってところはありますね。なんだかんだでお気に入りのキャラです。


──椛が出てくるとやっぱり安心します。

銀河:ああいう辛辣なキャラは動かしやすいですからね。狂言回し的意味で。



──一度主役を張ったこともありましたけど、途中からフェードアウトしましたよね。

銀河:あぁ、まあまあまあ(笑)。 話の中心としては椛はそんな重要じゃないんで(笑)。 物語が発展していくのは、椛とにとりによるところが…多いのかな?どうなんだろう。


──椛もそうですけど、にとりも三ボス同盟ではインパクトあるキャラですよね。

銀河:そうですよね。どうしてあんなキャラになってしまったんだろう、と描いた本人が疑問に思ってるくらい(笑)。しかし、なんで首が伸びていったんだろう…。なんでしょう、河童は腕が伸びるから、首も伸びるだろう的な感じで(笑)。


──なるほど(笑)。

銀河:まぁ物語の導入は、椛とにとりだろ的なところがありますね。


──帰ってきた三ボス同盟からOP映像が付いていますが、これはどのような?

銀河:まぁ自分で投稿してから、けっこうニコニコ観るようになって。で、手書きアニメ動画を見てて「あ、これ良いなぁ。俺もアニメ的なのを描いてみようかな」と思って描きだしたんですよ。丁度キン肉マンのパロディなんで、OPもそれに合わせて。最初にやる気があるときにがーっと一気に描いて、出来たのがあれなんです。「俺だって本気を出せばアニメも作れちゃうんだぜ?」的な感じで作ったんですけど(笑)。まぁ完成することはできなくて、なんだかんだでアニメーション作れる人はすごいな、と。OPMADとか作れる人は凄いと思いましたね、あれをやってみて。


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△衝撃のOP付き手書き動画「帰ってきた東方三ボス同盟」。
続く「東方三ボス同盟外伝〜地底大決戦」は更に制作が進んだ。
銀河さんの本気を感じることの出来る秀逸な手書きアニメだが
それ以降の動画ではずっと同じ場面で制作がストップしている。

──もうこのOPは完成の見込みは…ないんですか?

銀河:ないですね!(爽)


──ないんですか(笑)。

銀河:もう描きたくないです!(爽)。


──じゃあもうアリスの下書きの場面でずっとストップなんですね…。

銀河:そうですねー。金払うんでどっかの海外のアニメスタジオが作ってくれないかな(笑)。


──長らく三ボス同盟をシリーズとして続けてこられた銀河さんですが、最近は新シリーズとなる「新・東方資本主義」を開始されましたね。

銀河:なんか、ちょくちょく資本主義のリクエストはいただいてたんですけど、ニコ生で今までのpixivを振り返ってるときに、「資本主義の続き描いてくださいよー」っていうコメントが結構あって。特にしない理由もなかったですし、別の作品作りの息抜きみたいな感覚で、気軽につくったのがアレなんですけどね。正直、アレより三ボス同盟のほうが全然手間が掛かってます(笑)。


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△pixivに投稿されていた短編漫画「東方資本主義」をベースにした新シリーズ「新・東方資本主義」。
河童の開発した新エネルギー機構によって産業革命が発生した幻想郷。
そのすべての富を集めんとする資本主義の猫「八雲」橙と、
資本主義に翻弄される幻想少女達の姿を描いたオムニバスストーリー。

──ニコ生で放送されながら描いてますけど、結構早く完成されますよね。

銀河:第一話は、一日で話考えて、描いて、翌日の朝に投稿しましたからね。土〜日で完成させて。ジェバンニが一晩でやってくれましたタグがついてたりしてましたね(笑)。


──三ボス同盟はやはり時間かかりますか。

銀河:うーん…そうですね。時間かかります。一番苦労するのは、本編が終わった後のエンディングの画像です(笑)。 本編作り終わって、一度気力が折れた後に、まだやることがあるんだー的な。


──あのエンディングもシリーズ中で結構変遷がありましたよね。

銀河:エンディングは基本的に毎回思いついたものを適当に描いてるんですけど……前回の自分の生音声をいれたのは大失敗でしたね(笑)。今考えても恥ずかしい。なんであんなことをしてしまったんだろう…。


──ボディ・マハッタヤ・銀河、というペンネームはかなり独特だと思うんですが、どんな由来があるんでしょうか?

銀河:今の20代前半くらいの人が小学生のときの教科書に載ってた方で、ポディマハッタヤさん*21っていう人がいたんですよね。インパクトある名前なので、どこの学校でも話題になってる人だったんですけど。僕も記憶に残ってたので、そのパチモンみたいな感じで、「ボディ・マハッタヤ」を名乗って。「銀河」の部分は、武者ガンダムに出てくる荒烈駆主(あれっくす)*22って奴の技に、銀河斬りってのがあって、かっこよくて印象に残ってたので拝借させて貰いました。それで合わせて「ボディ・マハッタヤ・銀河」。もともとサイトでは別の名前でやってたんですが、二次裏で活動するってなったときに、匿名の意味でつけたのがこの名前なんです。いかにもネタで付けたような名前じゃないですか(笑)。と思ってたらこっちのほうが有名になっちゃっいましたけど(笑)。
で、このボディ・マハッタヤ・銀河と、元の名前を足して、「ボディ・マハッタヤ・大垣」って名義もあって、商業で活動するときはこれを使ってたりしたんですけど…でもそのうち、もう銀河がメインでいっか、ってことになって、「ボディ・マハッタヤ・銀河」の名前だけで活動するようになりました。


──じゃぁ大垣のほうの名義は、もう使わないかもしれないんですか?

銀河:そうですね。もう使わないですね。

二次創作の星光る時


──東方の魅力ってなんだと思いますか?

銀河:まぁ多彩なキャラクターと、幅広い二次創作の世界と、年々コンスタントに出る新作ですよね。原作ではやっぱり妖々夢が一番好きです。


──東方のキャラでは一番好きなのは誰でしょうか。

銀河:うーん…そうですね…。


──もちろん、お空が恋人なことは重々承知していますが!

銀河:(笑)。 まぁみんな好きなんですけどねー。誰か一人っては言えないんですけど、最近はお空が株が上がってきてて。始めたばかりのころは紫が好きでしたね。


──最初の頃はpixivでも、紫の絵多かったですよね。

銀河:で、それがレミリアに変わって、今はお空かな、的な。三ボスは、自分の中では、トップじゃなくて上位五位とか、上位十位とか、そういう位置にいる感じですね。好きなんですけど、なんていうか、安定したポジションのイメージ。


──東方の二次創作で特にお好きなのは?

銀河:ニコニコマンさんの作品とか好きですね。あとはpixivで活動されてるwarekaraさんの東方の4コマ漫画。この人は4コマ漫画が本当に上手くって。僕は4コマ描くの苦手なんですけど、この方の作品は毎回ちゃんとオチがついてて、ひとつひとつがしっくりくる作品ばかりなんですよ。


△pixivを中心に投稿している、warekara氏(左)とニコニコマン氏(右)。warekara氏の4コマ漫画はテンポの良い起承転結と、思わず柏手を打ってしまうような秀逸なオチが特徴的。以前はゆっくりを主軸にした4コマを精力的に投稿しており、そちらの作品でも安定感抜群のギャグを楽しむことが出来る。ニコニコマン氏は同人サークル・アルプスを主催しているほか、先述の俺と海さんの個人誌にゲスト原稿を寄せることも。シュール満点のギャグマンガを中心に、繰り返される諸行無常を描き続けている。(画像クリックで拡大できます)


──東方以外でよくご覧になる作品はありますか?

銀河:ニコニコでは、ボルゾイ企画*23さんの実況プレイをよく見ますね。ゲーム実況が好きっていうよりは、純粋にボルゾイ企画さんのファンというか。あのメンバー全員の熱烈なファンを自負しています。メンバー4人ともキャラが立ってて、どの方の実況を見ても面白い。最近は「天地創造」の実況プレイを一通り見終わって、凄く感銘を受けましたね。ふひきーさんのプレイを全部見た後のEDに凄い感動しちゃって、「俺も自分でやればよかったな〜」と後悔しました。初めて見た作品はやっぱり「青鬼」ですね。「FF5」のプレイ実況をしている時期にちょうど見ていったんですけど、その更新を追いかけつつ、それぞれのキャラを知っていったって感じですね。それからはボルゾイ企画自体のファンになりました。ボルマニアです(笑)。
あとはミッフィーの人*24ファーファシリーズとか大好きですねぇ。

生配信狂奏曲(ライヴラプソディー)


──個人的な印象なんですけど、銀河さんは評価やコメントに全然動じない方だなぁと思っていたんです。ニコ生やユーストでもそうですし、すごくタフな人だなぁと。

銀河:うーん、まぁふたばで活動してたのもあるでしょうね。あそこで精神がだいぶ鍛えられました。罵詈雑言の類も全然あるところなんで。まぁ炎上しそうなこと言いますけど、誹謗中傷コメって別に困ることじゃないですからね。さすがに実生活にまで関わってくると問題ですけど。


──炎上の件についてお聞きしたいんですけど、よろしいですか?

銀河:あ、はい、全然どうぞ。


──聞いた話ですと、ウイルスに感染されたとか?

銀河:そうですね、どっかの掲示板で制作されていた奴で、PCに侵入して自動的にデスクトップのスクリーンショットを撮って、ZIPに変えた後UPしてしまう、それはそれは恐ろしいウイルスです。


──おっかないですね…。

銀河:個人情報とかが漏れたわけじゃないんですけどね。そこまで致命的にまずいものは撮られなかったんですけど、まぁ僕のエロ動画フォルダとか、そういうのが見られてしまったくらいです。まだ優しい被害で済みましたね。


──炎上された直後は、活動を停止したりとかもされたんですか?

銀河:いや、そんなこともなく。pixivに自虐ネタで漫画とか書いてましたね。


──なんというタフネス…。

銀河:まぁでも、僕はそういうのがあったんで、変に他の絵描きさんと関わったら、飛び火しちゃうんじゃないか…と思ったので、絵描きさんとのお付き合いは少し自重してるところはありますね。マイピクも向こうから誘ってくださった人ばかりで、自分から申請とかあまりしてないんですよ。


──先に話に出しましたけど、最近は銀河さんは配信を頻繁にやられてますよね。

銀河:春休みの最後くらいからですね。今まで生配信とかずっとやりたかったんですけど、スティッカムとか何度やってもできなくて。なのでずっとやらなかったんですけど、ニコニコ生放送を試してみたら放送できて、その環境をそのまま流用したら別のところでも配信できるようになりましたね。まぁでも、最近はあまりスティッカムはしていませんけど。僕ってさっきも言ったとおり、あんまり他の絵描きの人と交流とかしていないんですけど、人と話したりするのは好きなので、放送は楽しいですね。あと、僕はあんまり絵を描かない人間で、ここ二、三年なんか数ヶ月に一回、イラストを描くか描かないか、くらいの頻度だったんですけど、毎日生放送するようになったら、結構絵を描く頻度が上がってきたので、これは自分にとっても良いことかな、と思ってますね。


──最近はpixivでも銀河さんの絵を見る機会が増えて個人的にホクホクしてます。人に見られてるっていう状況になると、やっぱりやる気でますよね。

銀河:それに僕は、日常生活の中で、絵を描くやる気になるものが全くないんで、今までは普通に過ごしてるとモチベーションがどんどん下がってたんですよ。毎日大学行って、部活して、家帰って、適当にどっか遊びに行って、寝る、っていう生活を続けてると、絵に関連することなんて全くないので。以前は名古屋にいたんですけど、そのときは帰りにメロンブックスとかとらのあな*25とかに行って、絵を描くモチベーションを上げたりしてたんですけど、長野はそういうのも全然なくて。長期休みに入ると、久しぶりに時間も出来たし、やってみようかな、って絵を描いてる感じでしたね。


──銀河さんはコメントに対する返しがすぐぱっと出てきますよね。喋り慣れてる感じがします。

銀河:いやまぁ適当に言ってるだけなんですけどね。


──銀河スタイルの地霊殿のときも凄かったですよね。

銀河:まぁあれはだいぶお酒が入ってたってのもあるんですけどね(笑)。さとりとの戦い当たりから、相手を説得しながら倒すっていう方向性が決まってます。

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△ニコ生で配信したものをアップロードした、東方地霊殿実況プレイ。
自らの喉が枯れ果てようとも、幻想少女達の愛を叫び続けるプレイスタイル=銀河スタイルに多くの視聴者が涙した。


──これEXはいつかリベンジされるんですか?

銀河:いや、しないと思いますよ(笑)。


──あ、そうなんですか(笑)。記事のほう、次回予告*26を偽造してしまったんですが…(笑)。

銀河:ふふ(笑)。


──じゃぁ銀河さんの記憶が戻ることは永遠にないんですね…。

銀河:そうですね(笑)。まぁあんまり叫んでも、隣の人から怒られてしまうので(笑)。

越えるべきもの


──銀河さんは商業活動も結構行ってらっしゃいますよね。イラスト事典に寄稿してらっしゃったり、パチンコ雑誌に読み切り漫画が掲載されたり*27

銀河:そうですねー。パチンコ雑誌は最近の仕事なんですけど、僕、紙媒体に印刷された自分の原稿って見たことなかったんです。今度同人誌作ろうと思ってるので、「あ、こんな風に印刷されるんだ」って、勉強になりましたね。


──初の商業漫画というわけでしたが、いかがでした?

銀河:雑誌に掲載されたのは理論的というか、取材に行ってインタビューの内容をメインにしたんで、ネームは多い感じでした。三ボス同盟みたいな感じで、とのことだったので、初めての商業漫画でしたけど、そんなに肩肘張らずに描けましたね。

萌え萌え真・武器大全 刀の書

萌え萌え真・武器大全 刀の書

△銀河さんが時々参加されている『萌え萌え事典シリーズ』(イーグルパブリシング)。イラストレーター達の多数の美麗イラストを楽しめると同時に、純粋に資料としても使用できる一挙両得のシリーズである。


──徐々に活躍の場を増やされている銀河さんですが、これからも商業方面に進出されていくんですか?

銀河:うーん…できるならイラストレーターとかでやっていきたいですけど、そんなに絵で喰っていける才能ないしなぁ…と思ってますね。


──持ち込みとかはしない感じですか?

銀河:サイトとかにはお仕事の募集はしてるんですけど、まぁ消極的な告知ですよね。大学出たら、就職先もある程度決まってきますし。もし本当に喰っていけるんなら、そっちの道に行ってもいいかなぁとは思うんですが。絵で生活していける人って一握りじゃないですか。そこまでの才能はないかなぁと思ってます。


──絵を描くときに気を付けていることはありますか?

銀河:……やっぱり、雛を超えることですね。あの雛のイラストをどうすれば超えることができるのか、どの配色をすれば、どの構図をすれば。いつもそればっかり考えてますね。

無限の銀河へ、さぁいくぞ!!


──それではこれからの活動について、何かありましたら。

銀河:まずは夏コミの原稿*28を描いて、それと同時進行でPV風FLASHを作って…それが終わったら三ボス同盟を描いて、それも終わったら資本主義かな。


──資本主義の続きは結構先になりそうですか。

銀河:でもまぁあれは一週間で作れる作品なんで、時間ができたらちょいちょいやっていこうと思います。


──銀河名義では同人初挑戦ですが、どんな内容になりそうですか?

銀河:比名那居天子の4コマギャグ漫画ですね。最後はちょっとシリアスで落とそうとは思ってるんですけど。


──期待しております! それでは、これから創作活動をされる人に、何かメッセージをお願いします。

銀河:では、ここは僕の尊敬する鴨川会長*29の言葉を引用して…


「時間をかけた動画が全て良い動画になるとは限らん。しかし! 良い動画は皆すべからく時間をかけて作られておる!!」


──おぉ…いただきました…!

銀河:まぁ別にそういうわけでもないですよね。


──あれ!?

銀河:昔はそう思っていたこともありましたけど、最近は突発的に描いた漫画でも、面白いものは面白いんじゃないかな、と思ってます。その辺は量れないところですよね。PV系とかは時間をかければかけるほど良い作品になるかもしれないですけど。
まぁ何をするにしても、継続は力なり、なんじゃないでしょうかね。……ちょっと普通すぎたな(笑)。


──(笑)。本日はどうもありがとうございました。

銀河:ありがとうございました!


(2010年5月28日収録)
(文責:げんきゅー)

次回は、東方×倉橋ヨエコPVでお馴染みの、ヨエコスキーさんが登場予定! おたのしみに!

*1:様々な絵師や職人が日夜ネタを生み出し続けている、日本屈指の画像掲示板群。ニコニコ動画VIP板などより昔から存在しており、様々な有名ネタを生み出してきた。その長い歴史もあいまって、独特の文化が根付いているのが特徴

*2:高田裕三の漫画作品のアニメ版。万能猫脳アンドロボット・ヌクヌクとその仲間達が巻き起こすコメディ作品。なお、『万能文化猫娘』は複数のアニメ、漫画版が存在しており、ストーリーや設定がそれぞれかなり異なっている。記事内で言及されているのはTVアニメ版

*3:ふたば☆ちゃんねるの書き込みをすると、デフォルトで表示される名前。ニコニコ大百科掲示板で言うところの「ななしのよっしん」にあたる

*4:ふたば☆ちゃんねるの中でも特に人気の高い掲示板の一つ。多数の絵師や職人が活動しており、様々なネタがここから生み出された

*5:漫画・アニメ作品。PEACH-PIT作。ローゼンメイデンと呼ばれる生きるアンティークドール達の不思議な物語。コミックバーズ誌上にて連載されていたが諸般の事情で連載終了、現在は週刊ヤングジャンプにて連載が再開されている

*6:pixivにて銀河さんが執筆した漫画シリーズ。全6回。pixivにおける初期の銀河さんの名作漫画として知られており、いまだに読者の間でも続編のリクエストが多い人気作品である

*7:芥川龍之介の短編小説。親の遺産を食いつぶし乞食同然となった青年・杜子春と彼の前に現れる不思議な老人の物語。原作は中国の『杜子春伝』という作品で、ストーリーも異なる

*8:漫画作品。ゆでたまご作。キン肉星の王子・キン肉スグルが、仲間との友情パワーを携え、強敵と戦い続ける格闘漫画。桁外れに熱い展開と、ゆで理論と呼ばれる独自の作品設定で知られる

*9:週刊少年ジャンプスーパージャンプコミックフラッパー、と掲載誌を変えつつも現在も断続的に連載が続いている漫画作品。作者は寺沢武一。左腕にサイコガンを持つ、一匹狼の宇宙海賊・コブラの活躍を描くスペースオペラ

*10:週刊少年ジャンプにて連載。正式名称は「魁!!男塾」。作者は宮下あきら。過激なスパルタ教育を行う男塾の生徒達の、破天荒な死闘を描くバトル漫画。スーパージャンプにて、続編となる「魁!!男塾 青年よ大死を抱け」も連載されていた

*11:週刊少年ジャンプにて連載。作者は武論尊原哲夫。核戦争によって文明が壊滅した世紀末、北斗神拳を操るケンシロウの闘いを描くアクション漫画。現在も人気が高い作品で、多数のスピンオフが存在する

*12:小説家。代表作に『梟の城』『龍馬がゆく』『坂の上の雲』など多数。日本の歴史小説の大家

*13:ビッグコミックスピリッツ連載。原作は小池一夫。闇の組織:G・P・Xへ恋人を奪われた茨木圭介の復讐の闘いを描く

*14:ヤングジャンプにて連載中。作者は迫稔雄。相手のブラフを全て食い尽くす『嘘喰い』の異名を持つ天才ギャンブラー・斑目貘とその仲間達の、闇の世界での闘いを描く漫画作品

*15:ヤングジャンプにて連載中。作者は原泰久春秋戦国時代の中国、天下の大将軍になることを目指し、乱世に身を投じる少年・信の物語

*16:推理小説歴史小説作家。代表作に『阿片戦争』など多数。日本における中国歴史小説の草分け人物。随筆や評論などの著作も多い

*17:同人作家。サークル「ウモ屋」を主催しており、現在は東方projectの二次創作を中心に活動中。中毒性の高いハートフルボッコストーリーを一貫して執筆している

*18:同人作家。サークル「地獄駄目人間+魚」などで、東方projectの二次創作を中心に活動中。凄まじい量の小ネタと唯一無二のテンションを有した4コマで知られる

*19:キン肉マンに登場するキャラクター。カナダを代表する正義超人だが、物語が進むと徐々に器が小さく口の悪いキャラが定着した。ニコニコ大百科では、作品を代表するヘタレキャラとして紹介されている

*20:キン肉マンに登場するキャラクター。ブロッケンマンの息子で、他の超人と違い元は人間。義理人情に熱い性格であり、若さ故に野心家な面もある

*21:光村図書の小4向け国語教科書に収録されている『いっぽんの鉛筆の向こう』に登場する実在の人物。スリランカ人。現地のボガラ鉱山で鉛筆芯の原料となる黒鉛を採掘する仕事をされていた。好物は豆のカレー。そして早寝早起き

*22:武者ガンダムに登場するキャラクター。頑駄無三武将の一人。元となった機体はガンダムNT-1

*23:4人組の実況プレイヤー集団。ふひきー、がみ、くわさん、ぞのの4人で構成される。代表作に『【街】憧れのサウンドノベルを今やる【実況】』など。ちなみにこのインタビューの脚注においては前回、前々回にも登場しており、密かに皆勤賞である

*24:ニコニコ動画で活動しているMAD動画制作者。名前の由来は、一時期ミッフィーを素材にした動画を精力的に投稿していたことから。代表作に『ヱヴァンミフィヲン新劇場版:兎』『服を洗ったらファーファに怒られた』など。非常に多作家でも知られ、現在までに300近い作品を投稿している

*25:いずれも日本有数の同人ショップ

*26:この辺りの流れは、ニコニコ大百科の「銀河スタイル」の記事参照。ちなみに書いたひとはこのインタビューを編集している人と同じ人という噂である

*27:パチンコ必勝本に掲載された、パチンコレポート読み切りのこと。5月15日刊行の6月号に掲載された。ちなみにこのインタビューを書いている人は、散々探し回ったにも関わらず遂に入手できなかったそう。無念

*28:の、はずでしたが、このインタビューの後、残念ながら落選。あわやお蔵入りに……と思われましたが、その後申し込んだ例大祭spに当選され、現在はそちらへ向けて執筆されています

*29:森川ジョージの漫画『はじめの一歩』に登場するキャラクター。鴨川ボクシングジムの会長であり、数々の有名ボクサーを育て上げた名伯楽。多くの名言でも知られている