第9回 NiceTeaさん(東方手書き作者)


【ないすてぃー】
東方手書き作者。東京都在住。2010年3月18日、『【手書き】東方外貨取引【モノクロ4コマ】』を投稿し、ニコニコデビュー。
昭和の少女漫画を彷彿とさせるような麗しいイケメン顔な絵柄が特徴であり、動画全体に流れる耽美な雰囲気もあいまって、氏の作品を総称して、東方耽美郷と呼ぶことも。
前述のイケメン顔と落差の激しいギャグや、広い知識から繰り出されるマニアックな小ネタ、作品の世界観を支える音楽チョイスの妙など、独特の作風を持つ手書き作者であり、数多くの中毒者を生み出している。下まつげへのこだわりは他の追従を許さない。
現在は、長編第二作となる『東方店番帳』を更新中。
niconico pixiv twitter

きっとみんな、下まつげに救われてますよ……。

なお、本記事では『東方外貨取引』のネタバレが多分に含まれます。未視聴の方はご注意ください。

別に経済学とかは関係ないです


──というわけで、今回の見聞録は東方外貨取引、東方店番帳などなどの、耽美郷を制作しておられる、NiceTeaさんでございます。
NiceTea:よろしくおねがいしまーす。


──昨日、外貨取引を一通り見直したんですけど、やはり面白いですね。
NiceTea:そうですか?ありがとうございますー。


──流れがしっかりしていますよね。
NiceTea:外貨取引は、流れもなにもねぇような気もするんですが(笑)。行き当たりばったりで描いてるし。


──そもそも、なんで外貨取引という作品をはじめようと思ったんですか?
NiceTea:なんで…なんでしょう(笑)。


──石のお金をやりとりするという発想はどこから出てきたんですか?
NiceTea:まず、オールキャラ出せるようなお話にしたかったんです。それをやるにあたって普段面識ない人同士を無理矢理絡ませるには、物々交換をやらせれば自然な流れで出来るんじゃないか、と。で、どうせ物々交換なら、でっかいお金をゴロゴロ転がすほうがシュールで面白いな、っていうだけの話だと思います(笑)。子どもの頃読んだ『21世紀こども地図館』*1で、ヤップ島の大石貨のことが印象に残ってたのもあって。


──なるほど、まず全員を出したいと言うところからスタートしてるんですね。
NiceTea:うん、まず最初のタイトルを間違えたな!と思います。


──私も見始める前は、人気のある作品だなぁという認識はあったんですけど、タイトルから経済系に強い作者さんが、東方キャラを使って、わかりやすく経済学のことでも説明してんのかなと思っていたんですが……全然違いました(笑)。
NiceTea:単にアホな人たちがでかいお金をゴロゴロ転がしてるだけ、みたいな(笑)。もっとキャッチーなタイトルにするべきだった…。


──それこそ東方耽美郷、とか? でも石貨成分がないですね。
NiceTea:「外のお金」を「取引」してるわけですからめちゃわかりやすいタイトルなんですけどね…付けるなら東方岩ゴロとかそんなのにしておけば…。


──確かにそれだとすぐわかる(笑)。
NiceTea:耽美郷っていう言い方は、そもそもはタグにいれてもらったもので、そこから定着して大百科記事にもなったんです。実は、外貨取引をやっている途中で、「タイトルを耽美郷に変えようか」と思ったこともあって、大百科の掲示板で提案したんですよ。そしたら「別にいいんじゃないっすか、変えなくても」って言われて、「あ そっすか、すんません…」みたいな(笑)。石貨取引にしようかとも思ったんですけど、余計とっつきにくくなるかなと思ってやめました。それこそ21世紀こども地図鑑を読んでるような人じゃないと…。


──もうピンポイントに来る人じゃないと駄目ですよね、「ヤップ島の巨大石貨!?子供の頃読んだわー!」って人じゃないと。
NiceTea:そうそう(笑)。

すごい腹が立って!


──それにしても、外貨取引は話運びが素晴らしいですよね。個々の話がだんだんとまとまっていく様は何度見ても良くできていると思います。
NiceTea:そうですか?全部後
付ですよ。


──(笑) 後付でも、こんな風に綺麗にまとまってるのは素晴らしいです。
NiceTea:でも最初の6話までは単純にネタとしての成分が多くて。イケメンだから笑えるギャグを中心にやっていたんですけど、そのうちイケメンだけじゃ慣れて笑えなくなるじゃないですか。そこからが地獄でした…(笑)。このままイケメンでシリアスなのもアリな話にすると男性視聴者が離れていくかもしれない、かと言ってギャグばっかり描くのも自分としては物足りない。っていうアンビバレンツな感情は、外貨取引の10話くらいからあって……いや、関係ないか。視聴者の顔を伺う系の話はいいんだ! で、ギャグをちゃんとしないと笑えなくなったので、ちゃんと考えるようにして……外貨取引は基本そういうのに終始していて、たぶんパルスィ以外のことはほとんどギャグでしたね。



──永琳が絡み出すあたりから伏線が張られていきますよね。それまでは単純に面白おかしい話だったんですが、物語の軸が出来てきた感じがします。
NiceTea:永琳を最終的なヒールにしようと思ったのは、外貨取引3のパイナップルコメントを受けてですね。私は本当にただヤップ島の石のお金を描いているだけなのに、「絵が下手すぎてパインにしか見えない」って言われてすげー腹が立ったんですよ! ちゃんと点とか打って石っぽくしてるのに、パインパイン言いやがって! そんなに言うんならパインでしたー!っていう話にしちゃろうと思って、その展開にあたってミスリードの役目として、企みが似合いそうなキャラを持ってくることにして。


──それで永琳が出張ってきたと。
NiceTea:そうそう。みんな全体的にアホっぽい人ばかりなのでそれくらいしかいなかった(笑)。



──そう言われると外貨取引の中で先行きのことを考えてる人はほとんどいないですね。
NiceTea:ノリで生きている奴ばっかりです(笑)。


──まあでも元から幻想郷の住民ってそんな人ばかりですよね。大きいことは考えてるけど深いことは考えてなさそうな。
NiceTea:確かにそうですね。セリフも大袈裟だったり気だるげだったりなところが好きです。


──外貨取引のキャラクターはセリフ回しもいいですよね。
NiceTea:たまにツッコミもらったりしますけどね、ここの単語が違うとか。テナントとペナントを間違えたりとか……あれは素で間違えました! 普通に現代っぽいセリフを言わせようとすると、ちょっとこっぱずかしいような気持ちになってくるので、わざとぎこちなく喋らせたりすることが元から多いんですけど……普通の漫画でキザなセリフばっかり使うと、現代人でこんな風なこという奴いねーよ!ってなりますけど、幻想郷の住人は普段から「美しく残酷に去ね!」とか言っちゃったりするじゃないですか。自分もその尻馬に乗ってる感じです。


──私は外貨取引のセリフだと「曲解するぞ、西行寺幽々子!」が好きです。
NiceTea:それかー(笑)。どんな感じで思い浮かんだのか全然覚えてない。ゴシップ記者みたいな感じで言われてますけど、本当は曲解じゃなくて正しく読み取ってるんですよね。


──東方らしさにNiceTeaさんらしさが加味された感じのセリフ回しで好きですねえ。それと、NiceTeaさんは音楽のチョイスも独特ですが。
NiceTea:東方原曲を全然使ってないから、いいのかって気もしてるんですけどね(笑)。


──音楽はいつくらいからお聞きになってるんですか?
NiceTea:最初は『トキシック』*2と、あと他の曲をちょこちょこって感じだったんですど、中学くらいのころに新居昭乃*3にハマったんです。アルバムも色々集めて、アニメのサントラとかも聴くようになって…アニメ自体は視ていないのに(笑)。『ラストエグザイル*4とか全然知らないけど曲だけ聴いてましたね。で、そのときに自分の漫画のこういうシーンに当てたいなぁ…とか妄想するんですよ。例えば、外貨取引14で『厳窟王*5のサントラを使っているんですけど、それも高校生くらいのときに「これを緊迫したシーンに使いたいなぁ」と妄想してたモノで。でもそれって絶対に実現しないじゃないですか。聴きながら描くくらいしかできないし。でも動画だったら、シーンごとに音楽を変えれるじゃないか!ってことに気づいて、それから自分の持っている音楽をガンガン使うようになりました。夢が叶った感じですね。長年の鬱屈が…俺の漫画がアニメ化されたらなぁ〜いいなぁ〜という願望を手書き動画で解消するという…ルサンチマンを…。


──なるほど…でもよく考えるとアニメ化されても、BGMは新しく作られちゃいますよね。
NiceTea:まぁそうですね(笑)。


──私もそれなりに音楽は聴くんですが偏りがあるので、NiceTeaさんの動画で使用される曲も知らないものばかりです。
NiceTea:いや、でもわたしも全然聴いていませんよ? ツイッターとかで教えてもらって、そこから拝借することも多いので、純粋に全部わたしのミュージックライブラリから取ってきてるわけではないっていう。あと、けっこうお姉ちゃんのCDから拝借してるのも多いんですよ。洋楽系──マライア・キャリー*6とか、リッキー・マーティン*7とか、あとは『非婚家族』*8とかいうマイナーなドラマのサントラとか。そういうのも聴きつつ、こういうところで使いたいなぁと妄想していた中学二年時代でした。中二病ですね。


──外貨取引では結構コアなアニメネタとかもありますよね。『ダイオージャ』*9とか。
NiceTea:小学4年生くらいのときかな、古いCMとか、番組が終わるときに「〜〜kHzでお送りします」的なことをお知らせするクロージングやオープニングっていうのがあって、それを録画して集めるのにハマっていて。日テレなんかは結構古いオープニングとかクロージングとかあったんですよ。ハトの影絵が出てきて、音割れしている感じの。で、そういうのを集めているとき、ついでに録れるアニメを見たりしてました。『ダイオージャ』って結構古いアニメじゃないですか。その古い感じに魅せられて12歳くらいのころによく視ていましたね。楽しかったなぁあの頃は。クロージングを撮るために徹夜したりしていました。細かいアレで録画予約に失敗したりするんですよ。台風情報しかやってなくて全部おじゃんになったりして。


──『ダイオージャ』って結構シンプルにカッコイイデザインしてますよね。
NiceTea:主人公の名前がミト王子で、スケードとカークスですからね。あ、はーんっていう。微妙にナックの水戸黄門*10とかぶってるんですよね。
『ダイオージャ』ですごく印象に残ってるのは、女が主権を握っている星で、男共が無惨にぶち殺されているっていう話(笑)。『カイジ*11みたいに労働力の安そうな人たちを雇って怪物と戦わせて、それをスクリーンに映して金持ち共が楽しんでいる悪徳な星があって…アレですよねスナッフフィルムの話ですね。


──そういうことになるんですか?(笑)
NiceTea:で、その話怖かったので途中とばして、最後のあたりを視たら、『ダイオージャ』がその悪徳の金持ち達を手に乗せて、その手を怪獣に近づけたり遠ざけたりして怖がらせているっていう終わり方で(笑)。子供ながらにすんごい腹たって(笑)。いくらなんでもこりゃやばいだろって思ったって言う。ロクな思い出ないけど大好きでしたね。


──ロボアニメって結構視てました?
NiceTea:再放送のをちょくちょく視ていましたね。話を追えない程度に(笑)。覚えているのは、クラス全員が乗組員で、教室がロボットに変形するっていう奴ですね。なんてタイトルだったっけ…*12。まあそれはあんまり関係ないか。


──同じ回では『未来少年コナン*13もでたりしましたよね。
NiceTea:コナンは家族で楽しんでましたね。しまいには借りるだけで飽きたらず、ビデオコレクションも買ってしまったりして。

イケメンはどこから来るの?


──けーねの回では漫画の話もでてきましたが、NiceTeaさんはどういう漫画を読まれますか?
NiceTea:あの回は、『プルートゥ*14と『ピンポン』*15をバラで買っていたのは実体験で、『こち亀*16と『GANTZ』*17はフィクションです、持ってません(笑)。


──全部好みが反映されていたわけではないんですね。
NiceTea:『プルートゥ』はその後全部揃えたんですけどね。短くまとまってよかったです。私は浦沢さんの作品はおっさんカタログって呼んでますね。おじさんを描くときに参考にしています。


──確かにかっこわるくてかっこいいおっさんを描くのが上手いですよねあの人は。一番好きな漫画は?
NiceTea:あんまり読まねえですよ? 大島弓子さん*18の短編が好きですね。『ダイエット』とか『秋日子かく語りき』とか。『線の国星』っていうシリーズもあるんですけど、それはまだ一巻しか持っていなくて。


──『グーグーだって猫である』の人ですよね。
NiceTea:ですね。絵柄が著しく変化してますけど。あとは『風の谷のナウシカ*19の漫画版。たぶん自分の絵柄はナウシカの影響すごい受けてると思います。絵の描き方とか。


──確かに線の感じとかは通じるものがありますね。
NiceTea:コマ割がすっごい多くてよみにくいんですよね。


──人物画の描き方なんかは、この人の影響が強いとか自覚あったりしますか?
NiceTea:頑張って近づけようとしていたのは、木原敏江*20っていう漫画家さんですね。『摩利と新吾』っていう少年愛系の漫画とかを描いている人なんですけど。母がそれを一巻だけ持っていて。短編やらも色々持っていて、ああこういう目がきらきらした可愛いのも描きたいなあって思っていたんですけど…何かが間違って…いや何も間違ってないや…。


──カラー画が雰囲気似ている気がします。
NiceTea:本当ですか、ありがとうございます。あとはすごく小さい頃に読んだ『スラムダンク*21とか、ですね。よくスクナビコナさん*22にはかわみなみさん*23に似ていると言われたり、あとは『エロイカ』の青池保子さん*24にも似てるって言われたり。本橋馨子さんって人にも似ていて、この人の描く黒髪の男の人が射命丸そっくりなんですよ! 『衝撃のトライアングルラブ』っていう漫画に出てくる人は輝夜にも似ている(笑)。私の見ていないところでこんな起源があったなんて…と初めて見たときは衝撃でしたね。とはいえ、基本的には木原さんを始めとする昭和の少女漫画系な感じです。


──クラシックな少女漫画がルーツという作者さんは、東方手書きの中でも珍しいでしょうね。
NiceTea:東方では珍しいですけど、BL畑になるとこういう絵柄はそうでもないと思いますねー。あ、あと西原理恵子*25の漫画を小3のころ読んでたんだ! 小学5年から中1のころはずっと西原理恵子みたいな漫画描いてました! ツリ目ですごく人相の悪い犬とアヒルが出てきて、サラサダニにオーケストラを演奏させて一緒に歌うみたいなシュールギャグ漫画を。


──どんなのを読んでいました?
NiceTea:ルポ系ですね。


──『脱税できるかな』とかですか。
NiceTea:そうそう、ロボコンのやつが好きでしたね。あと他の人との合作エッセイとか。毒のあるのばっかりですね、切ない系は全然読んでなくて。清水義範さん*26の挿絵なんかは大人チックで当時は意味が全然わからなかったりしたんですけど。


──まぐわうひよことかですよね(笑)。
NiceTea:そうそう、あれも全然意味わからなくって、ただ可愛いなあと思いながら見てました。その人相の悪さを模倣して描いてましたね。あとは動物のお医者さんとか…ほんと漫画全然読んで無くって、自分で揃えたことのある漫画が『ジョジョ*27と『ジャリン子チエ』*28しかないっていう。


──どっちもJ始まりですね。
NiceTea:そうそう(笑)。新しい漫画全然読んでない。ジョジョジャリだけですね。JJだけ。そういえば最近母親が『バクマン*29を買ってきて…小畑健さんの絵って綺麗じゃないですか。だからついでに読ましてもらったら腹が立ってきて(笑)、ちょっと読んでリタイアしました。大学で、「私漫画描いてるんだー」って言ったら「ああネームとか描くんでしょ、『バクマン』で知ってる!」って返されたときのあの苛立たしさときたら、答えようもありませんな! おまえらバクマンの天才達みたいにすらすら描けると思ってんだろ!? 描けねえよ! って思います(笑)。


──私も『バクマン』を読んでいる理由は平丸先生が幸せになってほしいというそれ一つに尽きますね(笑)。

イケメンは置いておいて!


──よくイケメンイケメン言われますけど、イケメンを描こうと思って描いていますか?
NiceTea:はい、それは描こうと思って描いてます(笑)。


──女性を描こうと思っていますか?
NiceTea:女性を描こうとも思ってます。


──顔はイケメンだけど、女性は女性として。
NiceTea:顔だけですねイケメンなのは。セリフがイケメン言われることもあるんですが、原作のカリスマっぽい感じの、けだるげな感じなのを出したいと思っているだけので、イケメン発言ってわけではないですね。


──イケメンで女性って描くの難しいと思うんですけど。
NiceTea:難しいですね…。


──でも両立できてますよね。
NiceTea:ホントですか? そう言ってくれるのげんきゅーさんくらいですよ。だいたいの視聴者さんはイケメンなのが面白い、と思っているでしょうし。


──NiceTeaさんの描く話は百合や恋話も魅力的ですよね。pixivのムラぬえなんかは、NiceTeaさんにしか描けない作品だと思います。
NiceTea:本当ですか!?褒めすぎ褒めすぎ。


──あの絵柄だからこそできる雰囲気っていうのもありますしね。
NiceTea:ムラぬえはですねー、ぬえの顔がすごい好きで。眉毛が短くてすんごい吊り目で、正面を向いているときは寄り目になっている。愛着もひとしおォ!です。


──ぬえの性格も好きでした。普段は子供っぽいけど、たまに淫蕩になるという。個人的には、ぬえって人によってイメージがばらけている気がしていて、悪戯好きな無邪気な面を見ている人もいるし、人間を籠絡したりする淫靡な印象を持っている人もいる気がするんですよ。NiceTeaさんのぬえは、それが上手いことどちらも入っている気がします。
NiceTea:ギャップ萌えってやつですね!簡単に言うとそうなってしまうが(笑)。


──それこそ正体不明という感じがしますね。
NiceTea:表と裏じゃなくて、そういうのが全部同居している精神が面白いっていうのはありますね。こいしちゃんとかも、エスプリな一面もありの、可愛い無邪気な一面もありの、殺戮魔が好きなのもありの。表とか裏じゃなく全部おんなじ、っていうのも。


──最新作で殺戮魔な一面は出ましたね。
NiceTea:ネタバレすると、このあと早苗さんが来ると急に可愛い顔になって、くねくねしだすんですよ。上半身をくねくねしつつ、足をズダダダ!って踏んで。それを視たてゐが気持ち悪い!って言うシーンがあります(笑)。


──よくごてゐ隊長ってコメントされたりしますけど、あれは初めからそのつもりだったんですか?
NiceTea:いや、最初はそうじゃなかったんです。私の中で、てゐのイメージは凄い策士で老獪な感じだったので、半目にしようと。で、ちりちりのパーマが好きなのでその髪型にしたらば、あーこれは後藤さん*30だわと(笑)。名実共に後藤さんだなって思ったので、わかる人にはわかるだろうとパトレイバーのセリフを入れたりして遊んでたら段々と定着してしまいました。最初は顔が似ているっていう共通点しかなかったんですけど、ついには第二小隊のメンバーが出張ってきたりして(笑)。服が完全に警備服になっていたり。本当に不可抗力でしたね。思ってもみないところで完成しちゃった気がします。コメントの尻馬に乗って、ていう感じですね。


──イケメン顔の中で、他に会心の出来だな!っていうのありますか?
NiceTea:会心の出来で言うと、こいしちゃん。他の人と違って目が丸くて可愛いけど、ちゃんとイケメンとわかるじゃないですか。そこがいいなぁと思っています。逆に全然顔面が不安定なのは射命丸ですね。


──あ、そうなんですか!
NiceTea:はい、毎回試行錯誤してます。咲夜さんも安定しませんね。毎回顔面崩壊してていつかどうにかしようと思っているんですけど。あ、あと早苗さんも安定しません(笑)! ただ、こいさな漫画で完全に固定しました。けーねと同じ路線になりましたね。


──天狗勢は店番帳から好きになりました。あのナチュラルにただれている感じが。
NiceTea:ただれてるわけじゃないんですけどね。寛容なんです、凄く。そういうところに奔放で寛容な性格なので別にただれているわけではない(笑)。


──ほほう。
NiceTea:あとは、ツリ目が好きなので、お燐とか神奈子とか、ツリ目系のキャラは描いていて楽しいですし安定してます。よく視ると顔面の作りが同じなのがわかりますよ。髪のパーツとかは違いますけど顔だけ視るとおんなじです(笑)。


──個人的にはお燐は人を何人か殺ってる気がしますね。中国の暗殺拳法とか使いそうな。
NiceTea:最初は猫目にしようと思っていて、それっぽくツリ目にしただけで、そういう意図は全然なかったんですけどね(笑)。


──キャラで言うと、お空なんかも印象的なキャラクターですが。
NiceTea:お空は酷すぎる…! 顔は描きにくいので好きじゃないんですけど、キャラとしてはすごい動かしやすいですね。伊集院のラジオ*31でいう、「脳味噌をそのまま取り出したような事」しか言わない。例えば、ミロ*32がハイビームのマークだ、っていう奴は、私が幼稚園のころ思っていたことなんですよ!


──そうだったんですか(笑)。
NiceTea:ハイビームの表示灯が何を意味しているのか知らなくて、ミロいっぱい飲んでたミロ大好きッ子だった当時の私は、それをミロのマークだ!と思って。でもよく見ると、線が一本多い! ミロじゃない!! みたいな(笑)。そういうのをずっと引きずっていて軽くトラウマで。



──そこまで思い詰めてらっしゃって(笑)。
NiceTea:はい、それをようやく消化できて良かったなぁという。お空はそういう、自分の中で燻っている変なものを、カッコイイ顔で言わせるという詐欺なキャラクターですね。あとはキスメは基本いるだけで面白いキャラですね。


──桶は桶でも風呂桶に入っているという。
NiceTea:他のキャラに関しては「イケメンだけど女の子だ!」ということをよく言っているんですけど、お空とキスメに関しては、完全にイケメンをネタにすること前提のキャラです(笑)。


──完全にギャグ要因なんですね。
NiceTea:まぁtwitter発信なんですけどねキスメは。キャラをどうしようと悩んでいるときに、バスタブというアイデアを頂いて、よーしなら猫足のバスタブにいれちゃえーっとやったら予想以上に人気がでて、調子に乗ったら帯にピロピロもついたよ、という。基本的に何も考えずにキャラメイクしてるな!


──しかしなんといっても、パルスィはやはり存在感が大きかったですね。外貨取引も後半は彼女らが軸になっていた気がします。パート15でこの回を描きたいために、というのは?
NiceTea:やっぱり覚醒シーンですね! パルスィの覚醒シーンにこの音楽を使いたい、さとりが鈴仙を諭すシーンでも妄想で使っていたCDの音源を使いたい!っていうのが凄くあって。そんな感じでだいたい音楽先行でストーリーを作りました。覚醒シーンが描けただけで、この東方手書き動画でたまっていた鬱憤が晴らせた気がします。

漫画の話


──どのくらいの頃から漫画を描かれていましたか?
NiceTea:小学校1年生くらいのときですね。


──やはり早いんですね。
NiceTea:いや、一番最初の記憶ですよ? 幼稚園のときかな? 自分で作った絵本を持っていて、先生に読ませていた記憶があります。
小学1年生の時には、自分達がやった動物が出てくる劇のシナリオを読んで、漫画におこすみたいなのをやって。ヤギがひよこに「君たちはお乳を飲まないだろう?」と言ったセリフだけを覚えていますね!


──(笑)。
NiceTea:ご多分に漏れず小学4年生のときには漫画クラブに入ってました。


──おお、やはり。
その後は何故か焼き物クラブに入って(笑)


──あれ(笑)。
NiceTea:好き勝手に粘土を使って皿とか焼いてました。小6くらいのときに、200ページくらいのすんごい分厚いノートを買って、漫画描いて埋め尽くしてましたね。


──どんな話を描いていたんですか?
NiceTea:名前は伏せるんですけど、友達を主人公にしたちょっと百合っぽい漫画でしたね。女二人が旅をする漫画で、原チャリに乗って冒険するという話でしたね。


──そのころからやはり恋愛モノを?
NiceTea:恋愛モノというか、女の友情が行き過ぎた感じでしたね。それで、ギャグ中心でしたね。ギャグ中心から段々シリアスになっていて、最後には中二病に突入していきました(笑)。あとはエンジンのついたフランスパンに乗って女3人が冒険するみたいな話も描きましたね。


──奇想だなぁ。
NiceTea:空飛ぶフランスパン号というタイトルで。ファンタジーなんですけど、自分達がいた温泉旅館が出てきたりして。最初は身内受けな感じだったんですけど、それもまた段々中二病に突入して、最後は魔法とか出てきたりしましたね。装着するとパワーが上がる装着品が出てきたり…。最初はギャグだけど、中盤からシリアスになっていくのが当時の私のよくある展開でした。


──その頃からもう長大な話を描いていたんですね。
NiceTea:ネタは平均的な感じなんですけど、すごい量描いていた記憶があります。200Pノートを6冊消費するくらい描いてて。自分で読んで楽しんでましたね。ああ、楽しかったあの日々…。で、そのノートを全部入れたタンスのカギを無くしたっていう。


──なんというこった…!
NiceTea:良いんですよ、タンスを壊すときはもう燃やしますから! 下の方に油をまいて火を放つ系の解体でいきますから! 中二病の漫画ほど恥ずかしいものはないんですよ…風水の四属性を司る人々がいて、みたいな! 中学に上がっても、恋愛はほとんどなくて、やはり冒険ものでしたね。男の子が描くようなガシガシしたアクションとかアクションとか上からのアングルが上手く描けなくてイライラしたりしてたなぁ。勿論覚醒あり。鉛筆でガシガシ描いて自分で楽しんで。


──高校の頃は?
NiceTea:高校になってようやくペンをつかって描くようになるんですけど、その頃は学校に出す用の身内ネタというんですか。教師陣の日々の生活を漫画にしたり……そうそう、私の学校はなんかフリーダムなところで、学校を紹介する漫画を描いたらそれがホームページに載ったりとか、あとは卒業アルバムや文集の代わりに私の漫画を配布したりとかしてて(笑)。


──凄いですねえ。
NiceTea:あ、でも最初に文化祭で描いたのはオリジナルでしたね。ハーフだけが集まる部活っていう話で。


──おお、惹かれる設定ですね!
NiceTea:3人しかいなくて、女一人に男二人。男の人はムラサみたいな顔をしていて田中さんっていうんですけど。この人は自殺願望があって、なんか嫌なことがあるとすぐ絶望先生みたいに自殺しようとするんですよ。例えば、二層洗濯機ってあるじゃないですか。それの右に頭を入れて、左に足を入れて自殺しようとしたりとか。


──相当痛い死に様じゃないですか(笑)。
NiceTea:あとは学校の備え付けの冷蔵庫の中で死のうとしたりとか。「うわー田中が冷凍庫の中で静かに死を待っているぞ!」「やめるんだ、俺が悪かった!」みたいな(笑)。まあそれも含めて内容としては全部シュールギャグでしたね。


──ほうほう。
NiceTea:そういえば今思い出しても微笑ましい素敵なことがあって……駅のホームで私の文化祭で配布された漫画を読んでいる集団を目にしたことがあって。ニコニコしながら読んでくれてるんですよ。そのときの胸のすく気持ち…。「読んでる読んでる! 俺ですよ! それ描いたの!」みたいなドヤ顔ですよね! それが、知らない人に自分の漫画を読んでもらうっていう原体験でしたね。


──今描かれている漫画はファンタジー?ですかね。
NiceTea:うーんあんまり言いたくないなぁ、わけわかんないですもの。心象風景が流れ出しているような漫画で、プロットも描かないこともあって。原稿を描きながらどんどん話も変わっていって、最終的に通して読んだら自分でも泣いちゃうくらいわけわかんなくなっちゃうんですよね…。難しいです。

アスキーアートとかやってました!


──動画を作ろう!と思ったのは?

NiceTea:元々、動画を作る前にアスキーアートでお話を作るっていう活動をやっていたんです。長編のスレッドとかももってて、読者さんも持ってる書き手だったんですよ。高校時代からかいてました。


──おお、知らない文化ですね。AAにも長編作品とかあるんですね。
NiceTea:ありますよ〜すごく完成度高いのとか、小説みたいに読んでいけるやつとか。盛り上がっていたのはニコニコ動画が出来る前の時代でしたけど。私は自分のスレッドを立てるまでもない短い話を作るところで活動してて、ギャグとか童話ものとかを作って感想をもらったりしていました。今でもその時代の名前でpixiv検索すると2,3個見つかったりしますね。


──自分の絵柄を完全封印してお話を作るわけですから、小説とも漫画とも違う、独特な世界なんでしょうねえ。使えるのが決まっているわけですから。
NiceTea:でも便利なのは、お話を作りたいと思ったときに、AAだと先人たちが残していった背景素材なんかが使えたりするので、作るのが楽だったりするんですよ。もちろん自分で作った方が凄くはあるんですけど。


──なるほど、テキストで絵を作っているならではの強みですね。
NiceTea:ネタとかセリフ回しとかはそれでも個性がでますね。ただ、やっぱり記号なので、全然違う人のネタが自分に間違われたりとかもあったりしましたが。絵が下手でもシチュエーションが再現できるし、その辺が良いところです。まあピンからキリまであるし、荒れるときはよく荒れるところでしたけど。あと、ストーリー作者が集まるスレッドもあったりして。


──作者さん同士が話し合うんですか。
NiceTea:ネームやアイデアを整理するのにこういうツールを使うといいよー的なことや、コメントの感想についての愚痴について話したりするんですよ。で、よく言われたのは、「乙」はさびしい、という話題(笑)。長々とストーリーを書いていって、終わったあとに、読者の人に乙、とだけ書き込まれると、どういうことだ乙って!?ってなるんです(笑)。いや、皆さんお疲れ! 楽しかったよ! みたいなニュアンスで書いてくれてると思いこむんですけど、ひょっとしたら社交辞令的なアレかもしれないなぁと思ったりして。ここのセリフや拡大AAが凄い、引き込まれたよ!とか書き込まれるのが一番嬉しいですね。そのときのことを引きずってるので、動画のあとに乙がいっぱいあると、すごーく寂しい気持ちになるんですよ! 細かい褒め言葉を書いて欲しいですね!! ちなみに、GJが乙のちょっと上(笑)。


──私インターネット始めるの遅くて、ニコニコもRCくらいからの世代なのでいわゆるflash*33黄金時代のネットってあまり知らないですね。
NiceTea:あらー。私は悪いときにいましたよ、中二くらいのときですね(笑)。PYAっていう面白画像を毎日誰かが投稿するサイトがあって、そこに通い詰めては毎日笑ってました。その人気がニコニコ動画やYoutubeの進出でだんだん下火になっていって……朝目新聞なんかも見ていたんですけど、そこで頻繁にニコ動が引用されるようになっていったんですよ。初めは動画にコメントがつけられるって聴いて、「絶対めんどくせーよ!」って思ってて。「全然集中できねーじゃん!」って敬遠していたんですけど、最終的にはこの波に遅れちゃいけないと登録して。当時は改造マリオ*34とかよく見ていましたね。全自動マリオ*35とかマリオシーケンサ*36とか、あとはランキングの上の方にある動画を見てわっははわっははと笑っておりました。


──改造マリオは私もハマりました! しかし、私がインターネットを始めたころはニコニコ動画はもう存在してたんですよねえ。
NiceTea:ねぇ、やっぱりニコニコは最強ですよ。flashでできたMADとか、AVIのちょっと重い動画を見て得した気分になれていたのに、今や見放題ですからね。スカイプとかニコ動はすごく便利。


──東方はいつくらいに?
NiceTea:朝目新聞*37を読んでいるときから出会ってはいまして。そのときは、やっぱりイオシス*38の『魔理沙はとんでもないものを盗んでいきました』のPVを見て。そのときはてっきり、イオシスっていう会社が出してるネットアイドルかなんかなのかと思ってて。あんま興味ないなーと思いつつウィキペディアを試しに読んでみたらキャラクターの多さに絶望するという(笑)。だめだこれ全然わかんねえ! と思っていったん離れたんですけど……でもニコニコ観ていると『東方発情祭』とかイオシスの動画とか、ランキングの上位に東方の作品があがるじゃないですか。それを見ている内に面白いなーと思うようになって……当時は大学のクラブの後輩に東方に詳しい子がいて、同人をやっている人もけっこういて。そういう人たちと話が合わせられたらいいな〜と思って動画で情報を入手したり、ゲームをやったりしているうちに深みにはまっていって…とよくある感じの入り方ですね(笑)。


──私もそういう口でした(笑)。
NiceTea:で、そんなことをしているうちに、ふとした反抗心がでてきて。いっぱい手書き動画あがってるな……私が紛れ込んだらどうなるだろうな……と考えたんですよ。それが外貨取引だったんです。みんな可愛い絵柄で描いているから、それに反逆してやろうと思って、睫毛びしばしでアゴが長くて鼻が高いこおの絵柄で。今に比べればまだ可愛いんですけどね。それで反応が見たかったんです。これで上がったらここに居る人たちは本物だ、みたいなことを勝手に思って(笑)。でも同時期にあげていたおじゃる丸動画も全然見られてなかったので、正直あがるとは思っていなかったんですけど…一日くらいで1000再生までなって。すげえ東方ジャンル!と。やっぱりwがつくと超嬉しくなっちゃって、そこからは泥沼にはまるように描きまくって、2分が4分、4分が8分、8分が10分と…。


──幻想郷は人を引きずり込みますからね。
NiceTea:最初はおちょくるつもりで描いていたものがだんだんだんだん…。あと、例えば『ここに幻想郷があります』*39っていう動画があったじゃないですか。あれはコメントを消してじっくりみるものだと思うんですけど、外貨取引とかはコメントがないと全然面白くないですね(笑)。自分の動画はコメントすみずみまで見ちゃいますね。wも嬉しいけど、細かい褒め言葉も嬉しい感じで。


──NiceTeaさんは筆も速いですよね。
NiceTea:シャーペンで描いてますしね。他の人みたいにカラーでもないですからメチャクチャ早いです。外貨のときは薄墨みたいな陰もなくて、描いた絵をすぐ動画に、みたいな感じだったので。作っている最中も反逆精神は強くて、コメントでこう言われたからここをこうしてやる!みたいな。例のパインもそうですけど。


──「反抗心が、パワーです」。
NiceTea:勝手にコピーみたいなの作らないでください!(笑) でも今考えると、クラブで同人活動をしていた人に対するやっかみもあったのかなぁ…。けっこう輝いて見えてたんですよね。コミケットとか話は聞いていたんですけど、行く勇気もなかったので、自分が楽しめる漫画を描いていた自分にとっては同人活動をしているひとが輝いて見えて…それに対するやっかみだったのかもしれません。たぶん評価されてなかったら一話打ち切りでした(笑)。


──良かった評価されて(笑)。動画は何で作っていますか?
NiceTea:windowsムービーメーカーですね。OPはニコニコビデオエフェクトっていう、アフターエフェクトをもとに作られたフリーのソフトでやっています。あとはAVIUTLっていう動画編集サイトで色々できますね。


こんな動画が好きです


──好きな東方動画は?
NiceTea:一番最初のときははんどぅさん*40のとかが好きだったんですけど、今はたいれるさんとびっちさん*41が好きですね。シュールギャグ。あと、ご本人さん。最近になってめちゃくちゃ好きなことに気づきましたね。



──秋姉妹が最高ですね。めんそーれ。
NiceTea:私は勇儀さんがキスメの寝ているところにやってきて、しめしめつって、タンスを閉め閉めして、「SWEET DREAM」って終わるのがすんげー笑いました。たいれるさんはただただ爆笑ですね。あとは村上さん*42の動画ですねえ。待ちますよォ。


──待ちますよね(笑)。
NiceTea:待ちますとも!(笑)。待ってるし、パクるよ、っていう(笑)。


──パク…?
NiceTea:外貨取引の17話、早苗さんが現れるところで「真打ち登場です!」って言ってるのは『RED NIGHT GIRLS』*43の最新話で早苗さんが言っていたセリフなんですよ。RedNight〜を知っている人ならわかるかなぁと思って入れたんですけど、案の定「村上www」っていうコメントもらえましたね。本人にもバレました(笑)。あと、ルーミアの設定なんかも村上さんの解釈寄りっていう感じですね。


──あの幽香の性格好きですね。強いの大好きバトル大好き、な感じ。前回の葛の葉さん*44幽香もそうでしたけど、サディスティックなだけじゃないですね。
NiceTea:幽香さんはよくサディスティッククリーチャーって言われますけど、耽美郷ではスタイリッシュクールガイになってますからね(笑)。タグが時々光るんですよね! センスがヤバイ! 腹立つのもいっぱいありますけどね! ントモ・クン*45一回しかつかってないのになんであんなに定着したんだ…ミロも一回でただけじゃん!ごり押ししてないじゃん!


──なんかめちゃくちゃ印象が強いんですよね。タイミングもばっちりだったし。
NiceTea:自分の中でモヤモヤしてたものですからねー絶対面白いのに誰も知らない! みたいな。ントモ・クンとか、デヤングレとか。そういうのが皆さんの心を打ったのかも知れない…。


──NiceTeaさんのモヤモヤは正しかったと…。
NiceTea:例によって21世紀子ども地図鑑で、スリランカかなんかの首都がスリジャヤ・ワルダナ・プラコッテっていう名前で、それを覚えたときみたいな達成感みたいなのがントモクンにもある気がする…。スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテは覚えてしりとりでドヤ顔で使うんですけど、年をとるうちに、世界には同じようなドヤ顔してる人がけっこういることを知って微妙な思いになった記憶が…。


下まつげはジャスティス!


──では下まつげについて…。
NiceTea:聴くことのアレに下まつげという項目があるのか! 昭和24年代の少女漫画を小さいころから読んでいたせいで、女と可愛い少年には下まつげという変なイメージがついて…あと、下まつげがないともしかして女の子にみえないかなと思って予防策として描いていた気がします。魔理沙とかもそうでしたし……でも一番最初に霊夢を描いたときは、昔の少女漫画みたいに…という意図があって、懐古趣味みたいな感じでしたね。おじゃる丸*46のときも下まつげびっしり描いてましたけど、イケメンにすると同時に美化もすっごいして、その落差で笑わせる、という意図でもありました。


──おじゃる丸は公式でもそういう描写があるんですっけ。
NiceTea:そうそう。貴重な公式BL。美化することですごく怪しいものだということが浮かび上がってくるこの構図。


──子どもの頃はおじゃる丸のこと女の子だと思ってましたねえ。
NiceTea:ともかく、まつげは絶対に譲れませんね。やっぱりまつげは可愛いじゃないですか。法則としては、普通のひと、射命丸とか霊夢とかはたて、それに、にとりも雛もみんな下まつげはありますけど、格上の人、かぐやとか紫とかは上まつげもバサバサしてます。短絡的に言うと出来心ですけどね! 


──そんな法則があったんですか…。
NiceTea:でも睫毛ないと駄目ですよ。考えてみてくださいよ、このアゴも長けりゃ鼻も長い面にまつげがなかったら、それはオアシスのない砂漠ですよ。だから椛とかムラサの顔は砂漠ですね。きっとみんな、まつげに救われてますよ……。


──名言きましたなこれは…。

耽美郷はどこまでも!?


──これからの活動についてはなにか考えていますか?
NiceTea:店番帳のあとはなにも考えてないですねー。シリアスな方向で、店番帳で描けなかった関係を短編で描いたりとかはあるかもしれないですけど、そのあとシリーズをやるかどうかはちょっと怪しい。ただ店番帳は絶対完結させます。やるんなら、ギャグももちろん大事ですからあきらめないですけど、せつない感じのをやりたいですよね。少女漫画を描いていた自分としては。


──店番帳も佳境に入ってきましたね。
NiceTea:店番帳は、外貨取引で出たキャラを出すわけですから、ファーストインパクトほどの衝撃はほとんどないじゃないですか。だから店番帳になってからは自分の中でギャグがぎこちなくなってるんじゃないかという不安が少しあります。


──店番帳は外貨取引と比べると、シリアスの度合いも多いですよね。

NiceTea:ここから店番帳は、レティとサラの関係を中心に、マリりんとパチェあきゅ、もみあやのシリアスな話をやっていきます。外貨取引と違って、大筋は最初から決まっていますね。その他の細かいネタは最新話のコメントを見て決めているのでいきあたりばったりなんですけど。レティとサラの母子関係を描きつつ、それが各々の関係にオーバーラップして…最後は切なくなるんですよ。イケメンとかどっかいくんですよ! それに見ている人たちが付いてこれるか…というのが…! だから外貨取引がイケメンのギャグだとしたら、店番帳は耽美郷に近づいている感じ。耽美郷っていう世界観が前提の、百合の話とか心理描写の話が中心になると言うか。嘆美郷の大枠のなかに外貨取引とか店番帳があって、店番帳がより、百合とかの話しかないというか…すいません感覚的な話しかできなくて。げんきゅーさんみたいに、イケメンだけどちゃんと百合だし、って言ってくれる読者さんがいてくれるのがすごく救いになってますね。


──そういえばシリーズ以外の短編やPVもいくつか作られていますよね。あれは本編で出来ない要素をやっているんですか。
NiceTea:こいさななんかは、短くまとめられるかと思ったら13分くらいになっちゃったので、これは本編にいれられないと別枠に。漫画形式でだすのも考えたんですけど、そのころは折しも、pixivの問題が色々起こっていた頃なので…なんかは今は忘れてしまったかのように落ち着いてしまってますけど。で、それで私もどうなんだろうと思うところが少しありまして、動画にして。ぶっちゃけるとコマ割りがめんどくさかったんですけど! だって動画のほうが楽なんですよ。人物を置くときに、せりふを言わせるのも右におくか左におくかで時間の流れが変わったり、色々めんどくさいですし。


──以前普通の東方漫画も制作されていましたが。
NiceTea:私は、ふとももがむっちりしてて、背が高い女の子が好きだ、ってことがわかったので、今度普通を描くときはその絵柄でやってみようかなと思います。電車でたまたま向かいに座った女の子がすごく魅力的で。後学のためにしようとがっしり観察させていただいたので是非やりたいですね。げへげへ。うーん、まあそんな感じですね!なんの展望もはなしてないな!まー視聴者向けに言うと…なんも考えてなかった…もうげんきゅーさんが適当に考えて私が言ったことにしておいてください!


──いやいや(笑)。
NiceTea:今描いているもの自体がいきあたりばったりなので未来のことは全然わかりませんが…。


──作品を作る上で心がけていることはありますか?
NiceTea:視聴者の顔を伺って伺って伺いまくって、でもイケメンは描く!(笑) やっぱりイケメンが好きだからさ、そこは悲しいサガよ…悲しい、サガよ!


──2回言いましたね(笑)。
NiceTea:twitterを見てると腐女子のひともいるし男性のひともいるから、ギャグを中心にするか、百合をがんがんやって欲望のままにやるか……といっつも揺れ動いてますね。どっちかに嫌われるんじゃないかと思って。結果大抵ギャグが多くなるんですけど、ギャグが少ない回は投稿したあと自分で凹むっていう…。好きに描いてくださいって言ってくれる、優しいフォロワーさんもいますけどね。視聴者の顔を伺うといいつつ、自分のことしか考えていない気もするけど…視聴者向けにいうなら、コメントをたくさんしてね、あと乙だけ書くのはやめてね! っていう感じです!


──では最後に、創作をするかたに対して一言メッセージをお願いします。
NiceTea:プロを目指している人向けってわけじゃないですよね? それなら…… 
自分のために書けなくなったとき、評価を気にして書けなくなったとき、それは病気です。今すぐ自分のために書きましょう。
……大したこと言えねえなあ……。


──ありがとうございました! 店番帳、楽しみにしております!


次回記念すべき第10回! には、オーライフジャパンのまさみティーさんが登場予定!! こうご期待!

*1:小学館が発光している図鑑シリーズ「21世紀こども百科」の1タイトル。名前の通り世界地図を題材に様々な国について網羅してある一冊。このほかにも、科学のことを特集した科学館、様々なモノの仕組みや内部を解説した大図解、時代ごとに歴史上の人物や事件を取り上げた歴史館など、数多くのシリーズが発刊されている

*2:ブリトニー・スピアーズが2004年に発表したシングル。彼女の代表曲であり、多額の予算をかけ制作されたPVと共に数々の媒体で高い評価を受けた

*3:歌手。透明感のある囁くような歌声で、優しく切ない歌詞を歌い上げる女性シンガー。自身が作詞作曲を手がけることが多く、アニメの主題歌やコマーシャルソングを担当したり、他アーティストへの楽曲提供なども数多く行っている

*4:アニメ作品。制作はGONZO。アナトレー、デュシスという二つの国が長きにわたり戦乱を交えている世界。小型の飛空挺を駆り運び屋を営む、クラウスとラヴィ、二人の少年少女の冒険物語。2011年現在、続編となる『ラストエグザイル 銀翼のファム』が放映中

*5:アニメ作品。制作はGONZO。復讐に燃える男モンテ・クリスト伯爵と、自身とその家族がその対象であることを知らぬままに、彼に憧れてしまった少年アルベールの数奇な運命を描いた作品。原作はアレクサンドル・デュマ・ペールの小説『モンテ・クリスト伯』だが、時代や世界観に大幅なアレンジが加えられている

*6:シンガーソングライター、音楽プロデューサー、女優。世界中を熱狂させ、数々の受賞歴も持つ言わずと知れたスターアーティスト。社会活動やチャリティー活動なども積極的に行っている

*7:歌手。プエストリコ出身。現在はアメリカを活動の拠点としており、ユニセフの活動などにも参加している。郷ひろみが『GOLDFINGER '99』としてカバーした『Livin' La Vida Loca』は最大のヒット曲である

*8:TVドラマ。真田広之演じるごくありふれたサラリーマンが、再婚した妻と息子に家を出て行かれてしまい、営業のさなか偶然再会した元妻のもとへ転がり込むことになってしまうという内容。原作は柴門ふみの同名漫画

*9:TVアニメ。星間国家エドン国の王子であるミトが、エドン国が平定した諸国で悪事をはたらく為政者をこらしめるべく、部下のスケードとカークスと共に最強ロボ・ダイオージャを操り、星々で戦いを繰り広げるロボットアニメ。『水戸黄門』がモチーフというロボットアニメとしては珍しい作品

*10:まんが 水戸黄門のこと。1981年に放送されていた作品で、必殺技を持つ助さんやアイテムによってパワーアップする格さんなど、アニメらしい派手な演出が取り入れられていた

*11:漫画作品。作者は福本伸行。ある日法外な借金を押しつけられ自堕落な青年・伊藤開司は、一括返済を目指すべく豪華客船エスポワール号へと乗り込む。そこで行われていたのは、限定ジャンケンなる生死をかけたギャンブルゲームだった。信じては裏切られてを繰り返しながらも、火事場の閃きと思考を頼りに、カイジは数々の非道なギャンブルに挑んでいく。10年以上も連載が続けられている人気作品であり、近年ではアニメ化や映画化など、メディアミックスも積極的に行われた

*12:絶対無敵ライジンオー』のことのよう。光の戦士エルドランが授けた『大地の使者ライジンオー』を駆り、ジャーク帝国と戦う地球防衛組の小学生達の物語。変形した学校からロボットが出動し、教室が司令塔になるという設定が特徴

*13:アニメ作品。監督は宮崎駿。超磁力兵器による最終戦争によって人類のほとんどが死滅した世界。のこされ島で老人と共に暮らしていた少年・コナンの元に、ある日見たこともない飛行艇に追われる美少女・ラナが現れ…残されたわずかな希望を守るために、少年少女達が奮戦する冒険活劇アニメ

*14:漫画作品。原作・手塚治虫、漫画・浦沢直樹。ロボットと人間が共存する未来世界。世界に誇る最強の七大ロボットの破壊事件、そして殺人ができないはずのロボットによる連続殺人。未来世界を震撼させる事件を、七大ロボットの一体・刑事ゲジヒトを主人公に追う近未来サスペンス。原典は『鉄腕アトム』の長編エピソード『地上最大のロボット』であり、大幅なアレンジが加えられている。

*15:漫画作品。作者は松本大洋。ペコとスマイル、高校の卓球部に所属する幼なじみの二人が、並み居る強豪達とインターハイでぶつかり合う卓球漫画。完結から四年後に宮籐官九郎脚本で映画化された。

*16:漫画作品。作者は秋本治。下町で暮らす型破りな警察官両津勘吉、通称両さんと、彼を取り巻く個性豊かな人々との、はちゃめちゃな毎日を描いたコメディ作品。ジャンプの連載記録を更新し続ける長寿作品であり、近年ではドラマ化や映画化も行われていた

*17:漫画作品。作者は奥浩哉。世界各地に現れる謎の黒い球体ガンツが仕掛ける、死人と星人の闘いを描いたSFバトル漫画。2010年には前後編で実写映画化が行われた。

*18:漫画家。代表作に『綿の国星』『バナナブレッドのプディング』など。フィクションとエッセイ、二通りの作風で執筆しており、近年では飼っている猫との生活を描いた『グーグーだって猫である』が話題になり、実写映画化も行われた

*19:漫画、およびそれを原作とするアニメ映画。作者は宮崎駿。火の七日間と呼ばれる戦争により、文明の滅んだ未来。腐海に棲む蟲達と心を通わせる少女ナウシカは、大国との戦争に巻き込まれるうちに、多くの生物が生きるこの世界の秘密を知っていく。アニメ映画版は序盤のみの映像化であり、実際は更に長大な大河ファンタジーである

*20:漫画家。代表作に『摩利と新吾』『アンジェリク』など。美少年の愛や友情、苦悩を描いた耽美的な少女漫画を多数執筆。多くの作品が宝塚歌劇団により舞台化されている他、『夢の碑』シリーズで第30回小学館漫画賞を受賞している。

*21:漫画作品。作者は井上雄彦。主将の妹に一目惚れしたことがキッカケでバスケ部に入部した不良少年桜木花道が、徐々にバスケの世界にのめりこみながら、仲間達と共に全国制覇を目指すスポーツ漫画。いわゆるジャンプ黄金期を支えた人気作品

*22:東方手書き作者。代表作に『妹様は思春期』『夜な夜な夜な』など。デザイン性が高く緻密な絵を描く一方、ギャグからシリアスまで多彩な作風を用いる手書き作者。東方手書き作者同士の様々な企画立ち上げなどにも精力的に動いており、東方亭就活氏が司会を務める『東方手書きショッキング』では「大道具係」としても活動している

*23:漫画家。代表作に『十二夜戦士』『大きな栗の木の下で』など。耽美な画風でありなあらコミカルな作風の作品が多い。サッカーファンであり、『シャンペン・シャワー』は、キャプテン翼より以前に少女漫画でプロサッカープレイヤーを描いた意欲作

*24:漫画家。代表作に『エロイカより愛をこめて』『アルカサル-王城-』など。男達の戦いを描く硬派な物語やナンセンスなギャグなど、幅広い作風を持つ少女漫画家。最新作は『Z完全版』

*25:漫画家。代表作に『できるかな』『ぼくんち』など。デフォルメを利かせたカラフルな絵柄で、そこらじゅうに毒を吐きまくる体当たりエッセイ漫画と、せつに生きる人々を描く切ない漫画、異なる二つの作風を描く漫画家。エッセイの挿絵なども数多く手がけており、様々な方面に異様に人脈を持つ。最近はその人脈を生かして、漫画家とお題絵でバトルを行う企画シリーズ『人生画力対決』を連載中

*26:小説家。代表作に『宇宙史シリーズ』『やっとかめ探偵団』など多数。SFやミステリ、パロディ色の強い短編など多種多様な作品を精力的に書き続けている多作家。エッセイの著作も多く、西原理恵子が挿絵を担当する場合は、文と絵で互いにつっこみを入れ合うコンビ芸のようなスタイルが特徴

*27:漫画作品。作者は荒木飛呂彦。人間をやめた吸血鬼DIOと、ジョースター家の系譜を受け継ぐJOJO達との100年にわたる死闘、スタンド使いと呼ばれる能力者達とのバトルを描いた大河伝奇漫画。現在、第8部となるジョジョリオンウルトラジャンプにて連載中

*28:漫画作品。作者ははるき悦巳。大阪の下町でホルモン焼き屋を切り盛りする少女・チエとその周囲の人々を描く人情漫画。二度のアニメ化と映画化がされている

*29:漫画作品。原作大場つぐみ、漫画小畑健。10代にして驚異的な画力と、ストーリー作りの才能を持つサイコーとシュージンが、少年漫画の王道であるジャンプの連載作家として成長していく姿を描く。実在のジャンプ関係者がキャラクターとして登場したり、漫画執筆の内情にも深く踏み込んだ内容になっている

*30:機動警察パトレイバー』の登場人物。警視庁警備部特科車両二課第二小隊長。階級は警部補。主人公達の上司であり、無気力無関心な風体をしているものの、実際には観察力に優れ、事件解決のためなら警視総監ですら恫喝する切れ者

*31:伊集院光深夜の馬鹿力のこと。毎週月曜TBSラジオ系列で放送されており、十数年前の開始当初からAM深夜ラジオを牽引する人気番組。TVでは博識、デブタレというキャラで通している伊集院氏のもう一つの顔、毒舌・下ネタを含むぶっとんだトーク(通称黒伊集院)が最大の魅力

*32:粉末麦芽飲料。製造販売はネスレ。タンパク質や鉄分にココア、ビタミン、ミネラル、脱脂粉乳を加えた機能性飲料。牛乳に溶いていただく。おいしい

*33:webコンテンツ制作ツールおよびそのフォーマットの名称。または、そのフォーマットで作成されたswfファイル等のコンテンツのこと。ネット回線が現在ほど安定していなかった2000年代初期で数多く利用され、現在もニコニコ動画を初めとする様々なインターフェースで使われている。ニコニコ動画では過去のFLASHアニメなどが話題にのぼることが多い

*34:マリオシリーズのゲームプログラムを改造し、ステージの配置やステータスを自由に変更できるようにしたもの。ニコニコにおいては『スーパーマリオワールド』をベースにしたものが多く『自作の改造マリオを友人にプレイさせる』などの、理不尽な難易度に変更されたゲームのプレイ動画が人気である

*35:改造マリオのうち、道中に配置した様々な仕掛けにマリオが突っ込んでいくことで、くギミックが作動し、何もせずともマリオがクリアしてしまう、というプレイシーンをおさめた動画のこと。主にバックにBGMを流し、その曲にあわせながらタイミング良くギミックの効果音が作動するリズミカルなアクションをさせることが多い。

*36:スーパーファミコンのゲームソフト『マリオペイント』内のツール・サウンドコラージュをコンピュータ上で再現したもの。ヨッシーやあっふんなどの独特の音色や、楽譜を走り抜けていくマリオという視覚的な楽しさを内包する反面、半音が一切使えないなどの制限もあり、限られた中で如何にメロディを奏でるかが重要となる、癖の強い音楽ツールである

*37:投稿サイト兼ニュースサイト。イラスト掲示板に投稿された面白いパロ絵やネタ絵の紹介、2chのまとめ系ネタの紹介などを行っている、運営開始から10年を超える大手サイト。現在pixivやニコニコで活動している人物の中には、このサイトの常連絵師であった人も少なくない

*38:同人音楽サークル。現在は東方アレンジサークルとしての知名度が高いが、以前はファミコン時代のゲーム音楽アレンジなども多数行っていた。主にゲーム音楽のアレンジCDを頒布しているが、オリジナル楽曲や映像作品の制作なども行っており、活動は多岐にわたる

*39:東方手書き動画。作者はおとチン氏。ある日、妖怪達が神社を訪れると、霊夢の様子がどことなくおかしい。いつもの乱暴で自分勝手な性格からうってかわって、礼儀正しくおしとやか。多重人格!? 魔理沙の心配をよそに、新生霊夢は幻想郷の住人達とうち解けていくが…。幻想郷を愛するすべての人にささげられた名作動画

*40:東方手書き作者。代表作に『東方発情祭』など。ニコニコ初期から手書き動画を制作している古株の手書き作者さんであり、トレス動画、オリジナルストーリー、PV風などジャンルも幅広い。東北在住者であり、東日本大震災による被害が心配されていたが2011年6月5日に生存報告動画がUPされ、無事が確認された

*41:手書き作者のスクナビコナ氏のこと

*42:東方手書き作者。フルネームは村上4時。代表作に『博麗霊夢は金が欲しい』『RedNightGirls』など。シリアスとギャグをほどよく織り交ぜた、巧みなシナリオ構成による魅せる長編作品を制作している。東方見聞録第5回ではインタビュイーとして出演!

*43:東方手書き動画。作者は村上4時氏。ある満月の夜、紅魔館から逃げ出した、フランドール・スカーレット。お付きの門番を振り切った先で、彼女はもう一人の金髪紅眼の少女と出逢い……。

*44:東方手書き作者。代表作は『つちぐもとはしひめ』。キャラが立ちまくった地霊メンバーとリズミカルなボケツッコミの掛け合いに定評があり、原作から逸脱しない異変の裏側を描くストーリー動画を一貫して制作している。現在『つちぐもとはしひめ【神】』を絶賛更新中。第8回のインタビューに登場!

*45:マリ共和国西部の民族・バンバラ族が収穫祭や成人の儀式などで着用する木彫りの仮面。ントモとはバンバラ族が崇める水神・豊穣神の名であり、クンとは仮面の意味を指す

*46:アニメ作品。1000年前のヘイアンチョウ妖精界からやてきた貴族の子ども・おじゃる丸とごく普通の男の子カズマ、更におじゃる丸がエンマ大王から盗んできてしまったシャクを取り戻すべく奮闘する子鬼トリオらを中心に、月光町に住む一風変わった人々の日常を描くコメディ作品